「刑事コロンボ」シリーズの紹介を続けています。
私はほぼ全作品の日本初放映を見てきたので、
懐かしく想い出しながら記事をアップしています。

「NBCミステリー・ムービー」で定例放映化となった
「刑事コロンボ」第1シーズンは、
若き日のスティーヴン・スピルバーグが監督した
第3作「構想の死角」から第9作「パイルD-3の壁」まで、
計7作品がその第1シリーズとなりました。
第2シーズンは、第10作「」から第17作「二つの顔」までの計8作品でした。
そしていよいよ今回からは第3シリーズの紹介に入ります。

DVD「毒のある花」

###刑事コロンボDVDコレクション vol.42###
         旧シリーズ第18作
         「毒のある花」

監督=ヤノット・シュワルツ
脚本=ジャクソン・ギリス 
原案=ミルナ・ベルコヴィッチ 
製作=ダグラス・ベンドン
撮影=ハリー・ウルフ
音楽=ディック・デ・ベネディクティス
出演:
ピーター・フォーク(刑事コロンボ)
ヴェラ・マイルズ(ベビカ・スコット役)
マーティン・シーン(カール・レッシング役)
ヴィンセント・プライス(デヴィッド・ラング役)
シアン・バーバラ・アレン(シャーリー・ブレイン役)


隔週刊「刑事コロンボ」vol.42

この作品のキャストもなかなかゴージャスです。
コッポラ監督作品「地獄の黙示録」の主演で
後に脚光を浴びる新進のチャーリー・シーンが、
殺害される青年研究員役で登場します。
犯人のライバル会社の社長を演じる
ヴィンセント・プライスは、1950年代~60年代の
怪奇映画で大活躍した名優であり、また美術蒐集家や
料理研究家としても知られる存在です。

犯人役のヴェラ・マイルズは、ヒッチコック監督が
「間違えられた男」や「サイコ」で主演に迎えられた
ハリウッドの名女優です。

製作のベンドンと監督シュワルツのコンビは、
この「コロンボ」シリーズでは今回限りの起用のため、
異色作と言える程の個性を持った作品になっています。

ジャクソン・ギリスの脚本も冴えています。
終盤の残り3分になって、重要な証拠品が
犯人によって葬り去られてしまうのですが・・・
コロンボは思わぬ別の視点から
事件を見事に解決してしまうのです。

YouTube / サイコ Psycho 1960