アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を始めています。
今回は第18巻の紹介です。

381系特急形直流電車クハ381形

本号の付録は、自然振子式車体傾斜方式を採用した
特急形電車のパイオニア=381系特急形直流電車です。

国産鉄道第18巻パッケージ

いつものように、パッケージを開けて、
奥から冊子を出してみましょう。

第18巻冊子

恒例の私鉄車両の紹介は、
小田急電鉄の通勤電車の近代化のパイオニアとなった
2400系電車の特集でした。
個性的な4両一組の編成が特徴的で、
運転台がある両端の先頭車が16メートル級、
中間車が19メートル級といったデータからも、
近代化と大型化の過渡期にあった経緯が伺われます。

小田急2400系特集記事

往年の信越本線碓氷峠越えの補機として活躍した
EF62形直流電気機関車の特集記事も掲載されています。

EF62形直流電気機関車

また、勾配線区の駅は信号所のための
スイッチバックの説明記事もありました。

スイッチバック記事

また、明治期の軍拡に連動して検討がなされた
国鉄の狭軌の広軌(標準軌)への改築の論争といった
専門的な回想録も読み応えがありました。

広軌改築論争

そして本号の主役の登場です。
曲線通過速度を上げるための自然振子式車体傾斜装置を
装備した、所謂「振子電車」のパイオニア、
381系特急形直流電車の特集です。

381系特急形直流電車

中央西線を疾走する特急「しなの」で活躍の後、
更に全国各地の路線でも運用された381系は、
後にサロ381形を改造してパノラマ先頭車となった
クロ381形10番台も現れて、人気を博しました。

付録の模型は、先頭車=クハ381形です。
今回もなかなか精巧な出来栄えのNゲージサイズ模型です。

381系特急形直流電車クハ381形