昼夜を問わすに大活躍=583系寝台座席両用特急形交直流電車〜「国産鉄道コレクション」第15号 | 松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

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アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を始めています。
今回は早くも第15巻になります。

クハネ581形

付録は、世界的にも珍しいコンセプトの車両として
国鉄の昼行座席特急と夜行寝台特急の全国展開発展に
大いに寄与した、583系電車のNゲージ模型です。

国産鉄道第15巻パッケージ

寝台車と座席車の両方の機能を兼ね備えた、
しかも客車ではなく電車というところに、
日本ならではの知恵と工夫が伺われます。

さて、パッケージの奥に潜んでいる冊子の
ページをめくってみましょう。

第15巻冊子

付録模型は国鉄の車両を取り上げていますが、
記事には私鉄も多く登場します。
今号は、京阪電鉄が通勤混雑時の乗車率飽和を
少しでも緩和すべく投入した18メートル級5扉車として
今日もまだ現役で活躍する名車=5000系です。

京阪電気鉄道5000系特集記事

また、日本の鉄道の歴史的経緯を振り返る記事も
毎号のように掲載されています。
今号は「国鉄の動力近代化」と題して、
蒸気機関車から無煙化に向かった道程が
解説されています。

国鉄の動力近代化

その次には、単線区間の安全運転の要となる
区間の閉塞確保の懐かしい方式、
「タブレット閉塞式」の説明も興味深いです。

タブレット閉塞式

更には、フランスの新幹線とも例えられるTGVについて
概説されている記事も掲載されています。

TGV概説記事

そしてメインの記事は、勿論、
583系寝台座席両用特急形交直流電車です。
山陽本線・九州連絡系で活躍した581形と
東北本線・常磐線系で活躍した583形ともに、
昼行座席特急と夜行寝台特急の両方で活躍できる、
使用効率の極めて高い車両でした。

現在では、オリジナルの雄姿を見る機会は
ほぼ無くなりました。
大幅な改造を施されて、ローカル線区の
普通電車として活躍していた時期もありました。

そして、付録のNゲージサイズ模型を
透明アクリルのケースを開けてみましょう。

クハネ581形

上野駅から、東北本線経由青森行き「はくつる」と
常磐線経由青森行き「ゆうづる」の夜行寝台特急電車と、
昼行特急の「はつかり」が、同じ583系で何本も走っていた
昭和40~50年代が、懐かしく思い出されます。