第16作=<007消されたライセンス>の後、
諸事情によって暫く新作の公開が滞っていましたが、
ようやく1995年に第17作がロードショーとなりました。

注目の新ジェームズ・ボンド役には、アイルランド出身の名優
ピアース・ブロスナンが起用されました。
また、この頃になると原作者=イアン・フレミングの
長編にも短編にも映画化されていない作品が見当たらなくなり、
映画のために後継者が小説を新たに書き起こすということが
行われるようになっていったようです。



###第17作=<ゴールデンアイ>###

1995年 監督=マーティン・キャンベル
音楽=エリック・セラ
主題歌=「GoldenEye」ティナ・ターナー
ジェームズ・ボンド=ピアース・ブロスナン
ボンド・ガール=イザベラ・スコルプコ
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前作との間に実際の我々が生きる現実の世界は、
東西冷戦の終結という大きな転換を経ていました。
したがってこのシリーズも方向性の転換を余儀なくされて、
実際の作品の演出の指向性も変化していきました。
そこに新ボンド(ブロスナン)の登場が相俟って、
多少マンネリ状況であったこのシリーズは息を吹き返して、
再び大ヒットシリーズとして蘇っていったのです。

この作品のストーリーは、
東西冷戦時代のソ連での出来事が起点となって、
それから10年近く経ったソ連崩壊後に再びソ連圏に潜入し、
以前の出来事で死んだはずの嘗ての僚友=アレックと再会、
そしてクライマックスへと進んでいきます。

ボンドカーとして、BMW(Z3ロードスター)が登場して、
派手に活躍します。車のプロモーション・フィルムとしても
充分機能しているといって良いでしょうか。
タイアップ商法が強力になってきた時代でもあったのでしょう。

一方で、ボンドのプライヴェート・カーとして
懐かしいアストンマーチン・DB5も登場します。
また、時計のタイアップはSEIKOからオメガに変わりました。

YouTube / Goldeneye Trailer



ところで、ゲームの世界では、
【ゴールデンアイ】というソフトが人気らしいですね。
映画顔負けの臨場感を楽しめるようです。

YouTube / 【ゴールデンアイ】懐かしの007 part1