007シリーズ誕生25周年記念として、
大型予算をかけて制作された第15作の紹介です。



主役=ヒーローのジェームズ・ボンド役が、
長らく続いたロジャー・ムーアから、
イギリスの舞台俳優=ティモシー・ダルトンに
バトンタッチされましたことでも
大きな注目を浴びた作品です。

ロジャー・ムーアのボンドはどちらかというと
娯楽映画的な指向がありましたが、
ティモシー・ダルトンに変わって、
シリアスでよりハードなボンド像が再構築されました。

また、このシリーズの音楽を長年にわたって
数多く担当してきたベテラン作曲家=
ジョン・バリーのスコアは、
この作品がシリーズ内での最後となりました。

#####第15作=<リビング・デイライツ>#####
1987年 監督=ジョン・グレン
主題歌=「The Living Daylights」/ a-ha
音楽=ジョン・バリー
ジェームズ・ボンド=ティモシー・ダルトン
ボンド・ガール=マリアム・ダボ
ボンドカー=アストンマーチン
   V8・ヴァンテージ・ヴォランテ(コンバーチブル)
   及びV8・サルーン(クーペ)
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YouTube / リビング・デイライツ (字幕版) MGMvodJP



この作品が公開された1987年は、正にソ連及び東欧の
社会主義が崩壊する直前でした。
この作品ではまだ、イアン・フレミングの原作と同様に、
東西冷戦を前提としたストーリーとなっていて、
ジブラルタル海峡でのNATO訓練演習中に004が殺害される
ところから物語は始ります。
そして、まだチェコとスロヴァキアに分離していない時代の
ブラティスラヴァに場面は飛んで、本筋に入っていきます。

主役の俳優が変わっても、ボンドカーはアストンマーチンで、
バーでオーダーするカクテルは、
ウォッカ・マテフィーニのシェイクという辺りは、
伝統が守られています。


当時のカールスバーグのCMのYouTubeをリンクしておきます。