このところ私の邦楽器関連作品の紹介を続けてきましたが、ここ数日は、
昨年の秋から冬にかけて初演された最近作の紹介となっています。
今日は、2023年12月13日に開催した
【DEEP&NEWインパクト・ライヴ@公園通りクラシックス vol.5】
に出品した作品《Sound Sound VII》〜篳篥と笙の為に〜の紹介です。
(この記録動画は開始から1分あたりで収録時にカメラ不調が起きたため
不自然なつながりになっているところが数箇所あることをご承知おきください。)
♪♪♪ 松尾祐孝/《音・音 VII》〜篳篥と笙の為に〜(2023)♪♪♪
《Sound Sound VII》 for Hichiriki and Sho
初演:【DEEP&NEWインパクト・ライヴ@公園通りクラシックス vol.5】
2023年12月13日 公園通りクラシックス
篳篥:鈴木絵理 笙:中村華子
演奏時間:約8~10分
《Sound Sound VII》〜篳篥と笙の為に〜の作曲は、私にとって初めての
雅楽の楽器同士による二重奏曲への取り組みとなりました。
基本的に持続音が魅力の根源となっている篳篥と笙ですが、
篳篥は音の曲がりに、
笙は比較的安定した真っ直ぐな音による和音(合竹/あいたけ)に、
それぞれの魅力の核心があると思われます。
そういった異なる個性の対照と融合による音空間の創成を、
この作品の作曲で目指しました。
尚、この曲のタイトル、Sound Sound / 音・音は、
二つの楽器(群)や二つの要素の対照に主眼を置いた作品シリーズに冠しているもので、
第1作は二つの邦楽器群、 第2作は Tp.& Org.、
第3作は笙&Cb.(別ヴァージョン、笙&リコーダー、バンドネ オン&Cb.)、
第4作は尺八+二十絃&打楽器群、第5作は箏&オルガン、
第6作はバスクラリネット&ファゴット、そしてこの第7作と続いています。