私は、おきなわ発達研究会とのご縁を持って以来、
時折「音楽づくりワークショップ」を実施するために、
沖縄県後面に出向いています。

2011年の旅程で最後に訪ねた南大東島の
自然の風景の想い出を振り返ります。
「音楽づくりサークショップ研修会」で訪ねたのですが、
前にもレポートした通り、素晴らしい所でした。

フィリピン海プレートの真ん中の海嶺のような場所から
誕生した海底火山の頂上にできたサンゴ礁が更に隆起して
絶海の孤島として忽然と誕生したこの島は、
石灰岩の塊なのだということです。
このような経緯のために、島の地形は、
海岸線は断崖絶壁の礒浜で、
中はクレーター状に低地になっているという
独特の地形をしています。

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-南大東島の青い海と空

断面図を想像してください。
両端が高く中が緩やかに凹んでいる形になります。
ちょうど王冠のようです。
ですから、南大東島の新しい名産品のラム酒の銘柄は、
コーラル・クラウン(珊瑚の王冠)を短縮して
CORCOR=コルコルと名付けられたのです。

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-コルコルの事務所・販売所

南大東島には3白4日の滞在でしたが、
普通に生活していると海は全く見えないのです。
漁業や港湾関係の仕事でもしていない限り、
滅多に海を見ない住民も多いのかもしれません。
盆地状の島の内部は、
延々と続くサトウキビ畑と青い空に囲まれて、
内陸のユートピアのような錯覚に陥るような所なのです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-南大東島の青空


しかし、島全体が石灰岩の塊というころですから、
地下には無数の鍾乳洞があるものと推測されます。
その中で、観光地としてしっかり整備されているのが、
「星野洞」なのです。
1日に39人乗りのプロペラ機が2便しか
那覇から飛ばないという立地の離島ですから、
観光客の入れ込みはそれほど多くはありませんが、
この鍾乳洞を見に行くだけでも、
この地を訪れる価値があると私は思います。

写真は、星野洞の入り口付近の風景です。
どこに鍾乳洞があるのか?
という青空と太陽燦々の光景ですが、
こういう場所の地下に、鍾乳洞が眠っているのです。
自然の不思議です!

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-星野洞の入り口付近の情景

鍾乳洞(星野洞)の内部に足を踏み入れると、
自然が造り出した不思議な造形の数々を目の当たりのできます。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-星野洞の鍾乳石と石筍

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-星野洞の鍾乳石の造形の不思議

南大東島・・・素敵なところでした。