日本の歴史を振り返ってみると、明治維新以後、
明治、大正、昭和の三時代には日本は戦争を経験しました。
平成の約30年に至ってようやく、
"日本は戦争の無い時代を手にした"という見方ができるでしょう。
そして現在は令和の時代に入っています。
日本の戦後の動乱期の政治と外交の中枢に居た傑物、
吉田茂(よしだ・しげる)を主人公としたNHK制作のドラマの
回想を、昨日の全体の概要紹介から始めています。
キャスト等についての情報は昨日の記事をご参照ください。
今日は第1話の概要をご紹介しましょう。
・・・「負けて、勝つ ~戦後を創った男・吉田茂~」第1回・・・
反戦主義者として投獄されていた劣悪な環境下の
吉田茂(渡辺謙)の姿から、このドラマの物語が始まります。
天皇陛下のポツダム宣言受諾の玉音放送で終戦を迎え、
昭和20年8月にマッカーサー元帥(デヴィッド・モース)が
厚木飛行場に降り立ち、GHQによる日本占領が始まりました。
GHQの逆鱗のにふれた前任者に代わり外相に就任したのが、
吉田茂でした。戦時中に反戦主義者として投獄された経歴が
プラスに作用したという訳でしょう。
吉田茂は、誰もが恐れた最高実力者マッカーサーと
果敢に対等に渡り合っていきます。
一方で、古くからの友人の元首相・近衛文麿(野村萬斎)は、
戦犯指定へと追いつめられていきます。
占領された国家の政府と統治側の鬩ぎ合いが始まり、
また東京裁判での戦犯の審理もそこに影を投げ掛けます。
歴史に基づくフィクションという位置づけのドラマですが、
時代考証やCG映像、ロケ地の選定や配役の妙など、
かなり真実に迫った内容になっているドラマです。