ボロディンは、1833年生まれで1887年没ですから、
あの有名なチャイコフスキーよりも
むしろ先輩格にあたります。
しかし、これらの交響曲を聴くと、モダニズムの時代
(機会文明の到来)を予感させる新古典主義的な
ロマン派後期の作風とは一線を画すような
新鮮な息吹を感じることができます。
日本ではあまり演奏される機会に恵まれませんが、
時々は聴きたくなる佳品であると私は思っています。
この第2番は、第1番に比べると
幾分洗練された印象を持つかもしれませんし、
演奏の機会も第1番に比べると恵まれているでしょうか。
スケールという点では第1番にはやや及ばないようにも
感じますが、小粒でもピリリと辛い佳品と言えるでしょう。
特に印書的なのが、1/1拍子という大変珍しい表記による
主部を持つ第2楽章=スケルツォです。
通常の小さな3拍が1小節1拍になるリズム感が、
小さな4拍が1小節1拍になるユニークなスケルツォです。
このような所からも、ロマン派というよりも、
20世紀初頭のモダニズムの時代を先取りしたような
軽妙洒脱な感性が感じられます。
##### ボロディン/交響曲第2番 ロ短調 #####
第1楽章:ソナタ形式による引き締まった冒頭楽章
第2楽章:珍しい1/1拍子による痛快なスケルツォ楽章
第3楽章:緩徐楽章、終楽章へはアタッカで繋がる
第4楽章:軽快さと祝祭のような華やかさが一体となった
ソナタ形式による終楽章
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さて、昨日の記事でご紹介したCDのジャケットの裏面が
実は下の写真です。若き日のマエストロ広上の笑顔が印象的です。

ボロディン:交響曲全集(ジャケット裏)
マルメ交響楽団/広上淳一指揮
BIS / BIS-CD-726