ロシアの作曲家に思いを馳せましたが、
その中からボロディンの交響曲に焦点を当ててみましょう。
今日と明日の記事で、二つの交響曲を紹介します。
ボロディンは、1833年生まれで1887年没ですから、
あの有名なチャイコフスキーよりもむしろ先輩格にあたります。
しかし、これらの交響曲を聴くと、モダニズムの時代
(機会文明の到来)を予感させる新古典主義的な
ロマン派後期の作風とは一線を画すような
新鮮な息吹を感じることができます。
日本ではあまり演奏される機会に恵まれませんが、
時々は聴きたくなる佳品であると私は思っています。
この第1番は、第2番以上に演奏機会に恵まれていない
作品ですが、演奏時間40分近いどうどうたる風格のある
隠れた名曲だと私は思います。
1868年に私的な初演、そして1869年に公式な初演が、
いずれもバラキレフの指揮の下に行われました。
その後、リストがこの作品を大いに気に入り、
ヨーロッパ各地で紹介したようです。
##### ボロディン/交響曲第1番 変ホ長調 #####
第1楽章:序奏を伴うソナタ形式による堂々たる冒頭楽章
第2楽章:軽快な三拍子によるスケルツォ楽章
第3楽章:緩徐楽章
第4楽章:再現部に相当の変容と発展が施された
自由なソナタ形式による終楽章
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私の仕事場のライブラリーにあるCDが、下の写真です。
BISからリリースされた広上淳一指揮のディスクです。
マエストロ広上とは、以前は日フィル定期の後などに
一献ご一緒したりしたものでした。
1994年の東京フィル欧州楽旅に私が自作とともに帯同した時には、
ツアー最終ロンドン公演に駆けつけて来られて、
大野和士氏も交えて愉快痛快に打ち上げをご一緒した
懐かしく楽しい想い出もあります。

ボロディン:交響曲全集(ジャケット表)
マルメ交響楽団/広上淳一指揮
BIS / BIS-CD-726