ライフワークの柱に据えている私です。
2019年度の開幕の寄せて、自作邦楽器作品を
作曲年順に振り返っています。
今日の作品<美しの都 Ⅲ>は、
このブログで何度も紹介してきた山口賢治氏のCD
「尺八の現在」に収録されている作品です。
楽譜は、私の作品集「現代の日本音楽第19集ー松尾祐孝」
(春秋社刊)に掲載されています。

拙作<フォノスフェール第1番>(1993年)の世界初演、
更にはグルベンキアン管弦楽団での欧州初演、
そして、東京フィル欧州楽旅等で協創を重ねてきた
世界的尺八家=三橋貴風氏には、
その後も様々な作品の演奏でお世話になっています。
この作品は、その三橋さんのご紹介によって、
広島を拠点に精力的な活躍を展開されている女性箏演奏家=
北垣内秀響氏のリサイタルのために作曲したものです。
急な依頼で、作曲の時間的猶予が
2ヶ月程しかなかったのですが、
何とか書き上げたことを今でも覚えています。
十七絃箏の低音楽器としての魅力を発散しつつ、
尺八との対比や融合が様々に展開しながら、
悠々とした音楽が進んでいきますが、
やがて終盤のクライマックスのスリルに到達する様は、
作品を超越して演奏家の丁々発止の魅力が全開となります。
数年前に、山口賢治氏のCDに収録されましたので、
録音もお聴きいただくことができるようになりました。
####<美しの都>Ⅲ~尺八と十七絃の為に####
(1996年 北垣内秀響委嘱作品)
演奏時間:約11分
初演:<北垣内秀響 箏・十七絃リサイタル>
1996年4月13日 / 広島県民文化センターホール
尺八=三橋貴風 十七絃=北垣内秀響
楽譜:「現代の日本音楽第19集ー松尾祐孝」(春秋社刊)
CD:山口賢治「尺八の現在」
尺八:山口賢治
十七絃:野澤佐保子
【企画・制作】山口健治
【録音・制作協力】洗足学園音楽大学
【録音エンジニア】高木理央
【ジャケットデザイン】黒部晃一
企画制作:山口賢治 / YSEK001 / 定価3000円(税込)
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<美しの都>のタイトルを関した作品は、
この第3弾以降には書いていませんが、
また何かの機会があれば、誕生する可能性もあります。
逞しく、繊細で、多様性と柔軟性にも富んだ、
すばらしい伝統楽器(邦楽器)が数多く存在する
日本の文化に感謝!!!