3横綱の引退もしくは途中休場や、
大関陣の総崩れなどで荒れに荒れた大相撲初場所も
今日の千秋楽で幕を閉じました。
12勝2敗の関脇:玉鷲と11勝3敗の関脇:貴景勝の
2力士に優勝争いが絞られた状況で迎えた千秋楽は、
"これより三役"の後の3番の取り組みの内の、
一番目の玉鷲と遠藤の対戦と、三番目(結びの一番)の
貴景勝と大関:豪栄道の対戦に注目が集まりました。
勝てば優勝が決まる玉鷲は遠藤の低い当りを
しっかり受けとめてからいなして勝ち、
ついに初優勝を掴み取りました。
敗れた遠藤も久しぶりの二桁勝ち星を挙げた場所になりました。
勝った玉鷲は、勝ち残りで控えにすわっている時に、
込み上げてくる情感を噛みしめている様子でした。
また、片男波部屋の力士の幕内最高優勝は、
何とあの横綱:玉の海以来の48年ぶりということです。
玉鷲に土がついて12勝3敗となった場合は、
勝てば優勝決定戦に持ち込むことができる権利を持っていた
貴景勝でしたが、大関昇進へのプレッシャーもあったのか、
豪栄道に一方的に推される相撲で負けてしまい、
審判部の印象を悪くしてしまった模様で、
大関昇進は見送りになってしまったことは残念でした。
千秋楽を終えた最終星取り上位は・・・
13勝2敗=関脇:玉鷲
11勝4敗=関脇:貴景勝
10勝4敗1休=横綱:白鵬
10勝5敗=前頭8:魁聖 前頭9:遠藤 前頭10:阿炎
となりました。
玉鷲は、同じモンゴル出身力士の先輩=旭天鵬の記録に次ぐ、
34歳での初優勝で、遅咲きの花を咲かせました。
入門から一日も休場することなく土俵を務めてきていて、
今場所も身体に包帯やサポーターが全く無いという、
模範的な力士でもある玉鷲の優勝は、
多くの相撲ファンに共感を呼んでいるようです。
肉体年齢はまだ若そうな玉鷲ですから、
来場所と再来場所の相撲内容と星勘定如何で、
大関も狙えるという期待もかかります。
尚、玉鷲は三賞にもノミネートされて、
殊勲賞と敢闘賞が贈られました。
また、この日に第2子が誕生したという知らせも飛び込み、
二重の喜びに沸いた優勝インタビューになりました。
一方、先々場所9勝、先場所13勝(優勝)、今場所11勝と、
三場所合計33勝に達した貴景勝でしたが、
千秋楽の相撲内容(というか負けっぷり)が
あまりに印象を悪くして、
審判部に大関昇進は見送られてしまいました。
三賞にはノミネートされて、技能賞が贈られました。
まだ22歳と若いですから、来場所もしっかりとした相撲で
11勝(場合によっては10勝)以上を挙げれば、
今度こそ大関昇進の声がかかることでしょう。
貴景勝と並んで近未来の大関や横綱の有力候補と目されていた
小結:御嶽海が思わぬ怪我で途中休場となったことは、
相撲界にとって大きな衝撃でした。
本人の強い希望で途中再出場を果たして、
復帰直後に横綱:白鵬との対戦が組まれて何と勝ち、
そこから白鵬独奏の気配が漂っていた場所の雰囲気が
ガラリと変わっていきました。
再出場の甲斐があって勝ち越しをもぎ取り(8勝4敗2休)、
殊勲賞が贈られました。
横綱大関陣が総崩れになった場所を救った
玉鷲と貴景勝の功績が実に大きいと言えるでしょう。
来場所は、横綱大関陣が存在感をアピールしつつ、
玉鷲と貴景勝の両関脇が活躍するというような
レベルの高い充実を見たいものです。
さあ、玉鷲関の優勝を祝って祝杯を挙げましょう!

