3月2日に、洗足学園音楽大学〖大学院邦楽演奏会〗で
邦楽器作品最新作が初演されることに因んで、
私の邦楽器作品の紹介を続けています。

昨日まで、子曲を個別に紹介してきた
<歳時記~琵琶の為の現代音楽小品集>は、
季節の巡りに沿いながら、
現代奏法を駆使した12曲建ての組曲でした。

下記の一覧表の通り、全12曲の組曲(曲集)ですが、
独奏3曲、二重奏6曲、三重奏3曲から構成されています。
一曲のみの単独演奏でも、
独奏曲3曲の抜粋演奏でも、
二重奏曲数曲の抜粋演奏でも、
三重奏曲3曲の抜粋演奏でも、
全曲演奏でも、
自由にプログラミングしていただいて構わない、
フレキシブルな現代音楽小品集になっています。

この作品に興味を持っていただいた方、
楽譜が欲しい方は、私ま琵琶奏者の田原順子さんに
お問い合わせいただければと存じます。

琵琶とその音楽に関心を持つ方が、
少しでも増えていくことにこの作品が貢献できれば
作曲者としてこの上ない歓びです。

歳時記初演ステージ

松尾祐孝/<歳時記~琵琶の為の現代音楽小品集>
                 (2013-14)
「一月:瀧凍る」(独奏曲)
「二月:梅仰ぐ」(二重奏曲)
「三月:燕飛ぶ」(二重奏曲)
「四月:しゃぼん玉」(二重奏曲)
「五月:粽結う」(二重奏曲)
「六月:草蛍」(独奏曲)
「七月:大雷雨」(三重奏曲)
「八月:走馬燈」(独奏曲)
「九月:大やんま」(二重奏曲)
「十月:阿蘇噴煙」(三重奏曲)
「十一月:冬紅葉」(二重奏曲)
「十二月:初雪~降誕祭」(三重奏曲)

個展プログラム冊子表紙

この作品も含めて、2014昨年に開催した
<松尾祐孝邦楽器作品個展>で披露した各曲の演奏は、
洗足学園音楽大学の公式YouTubeに
順次アップされる予定です。
情報詳細はこのブログでも逐次ご案内いたします。
今後も、小生の邦楽器作品にご注目をいただければ幸いです。

また、2018年8月31日〜9月2日に
洗足学園音楽大学を会場に開催された
【全国邦楽合奏フェスティバル in 川崎】の初日の
〖作曲家4団体によるコンサート「夏の終わり」〗で、
「一月:瀧凍る」(独奏曲)
「三月:燕飛ぶ」(二重奏曲)
「七月:大雷雨」(三重奏曲)
「八月:走馬燈」(独奏曲)
「九月:大やんま」(二重奏曲)
「十月:阿蘇噴煙」(三重奏曲)
の6曲が演奏されました。

日本現代音楽協会、邦楽2010、 現代邦楽作曲家連盟、創邦21、
の四団体が史上初めて一堂に会してシンポジウムと演奏会が
行われるという、画期的なイベントとなりました。