<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会
   ~日本現代音楽協会新世紀音楽祭>
公演回顧シリーズ vol.15

《邦楽器》 “世界に羽ばたく邦楽器”
         〜三橋貴風とその仲間たち 〜
10月7日(日)19:00開演/
          横浜みなとみらいホール 小ホール

1) 村雲あや子(日本):
        希いに向かって(2001/世界初演)
   尺八=添川浩史 箏=田村法子 十七絃=徳野礼子

2) Peter GAHN (ドイツ):
   一角獣の頭骨を読む-街-(刻みこまれている夢)
                      (1999)
    箏=久本桂子 cl.=内山厚志 vn.=山口幸恵 
    打楽器=和田光世 他、拍子木奏者4名 

3) 松永通温(日本):
    風の時 糸の間-尺八と二十絃のための-(1993)
     尺八=三端貴風 二十絃=吉村七重

4) Chaya CZERNOWIN(イスラエル):
    雑種~芋またはアコーディオン、
     アルト・サクソフォン、コントラバスのための
                (1994/日本舞台初演)
    笙=真鍋尚之 サクソフォン=斎藤貴志 
    コントラバス=田邊和弘

5) 入野義朗(韓国):尺八と箏の為の協奏的二重奏
                    (1969)
    尺八=三端貴風 二十絃=吉村七重

6) 諸井 誠(日本):竹籟五章(1964)
    尺八=三端貴風

1) 3) JSCM音楽祭出品作品
2) 4) 国際審査会入選作品
5) ISCM歴史的功労者作品
6) 演奏者推薦作品

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折角のISCM音楽祭日本初開催という機会ですから、
日本が世界に誇るべき独自の音楽文化である
邦楽器をテーマとして演奏会を一つは設定すべきと、
国際審査カテゴリー設定の段階から準備を進めてきました。
そして、横浜在住で世界的な尺八家である三橋貴風氏に
演奏者コーディネイトをお願いして、
この演奏会を実現することができました。

日本人以外の作曲家による邦楽器を含む作品を
2作品紹介することもできました。
写真は、P.ガーン作品のステージです。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-P・ガーン作品

また、故・入野義朗氏の作品の終演時には、
禮子未亡人が演奏を祝福してくださいました。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-入野作品終演時の光景

プログラムの最後には、三橋氏と私とで相談して、
日本の古典本曲の持つ抽象性と
西欧現代音楽の先鋭的な表現様式の近似生に、
いち早く着目されて書かれた名作=
諸井誠氏の尺八独奏曲を配して、
三橋氏の渾身の演奏で幕を閉じるという趣向となりました。

終演後のステージの様子が、
この公演の成功を物語っています。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-全曲終了後のカーテンコール

<オープニング・コンサート>や<アンデパンダン展>
にも、邦楽器を含んだ作品が何曲もありましたし、
この記事シリーズの最後で紹介する予定の
<ファイナル・コンサート>にも尺八が登場するので、
かなりの数の邦楽器絡みの作品が
この音楽祭で演奏されたことのなります。
こういったプログラミングも、日本初開催の印象を
強くする大きな要因になったと考えています。

様々な時代に成立した多様な伝統音楽が
現代まで並行して息づいている日本という国の
文化の素晴らしさに、あらためて感謝したいと思います。