開幕の日を迎えて、
私は開会式典会場の(旧市街に位置する)
王宮に向かいました。
ワルシャワの旧市街地は、第二次世界大戦の中で
ナチス・ドイツ軍の総攻撃を受けて壊滅しました。
しかし、戦後になって、
ポーランド国民・ワルシャワ市民の熱意と努力によって、
僅かに残された図面や人々の記憶を手掛かりに、
以前と寸分違わないような旧市街地を再建したのです。
その中心に位置する王宮が、
この音楽祭の開会セレモニー会場でした。
早めに会場に向かった私は、王宮前の広場の片隅のカフェに、
大村哲弥氏や他のアジアの作曲家と暫し立ち寄り、
談笑しました。
その時に現れて声をかけてきた朗らかな人物がいました。
エクアドル生まれで当時はロンドンを拠点に活躍していた
作曲家=Diego Luzuriaga
(ディエゴ・ルズリアガ)氏でした。
一気に打ち解けた私とディエゴは、
会期中にお互いの作品の演奏会を聴きことはもとより
様々な事柄を語り合ったり、
地球の真裏のように離れた文化圏同志の
相互理解を深めていったのでした。
「御前はラテンジャパニーズだから、一緒に来いよ!」
と誘われて、中南米圏から参加の作曲家や現地在住音楽家の
プライベートなパーティーにも参加したり、
思わぬ形で交流が深まりました。
そして、以後のディエゴの日本での活躍や
私のエクアドル訪問という国際文化交流の実現に
脈々と繋がっていったのでした。
開幕セレモニーは、格調高く立派なものでした。
特に、私が心の師と仰ぐ大作曲家=
ヴィトルド・ルトスワフスキ氏の
神々しいばかりの挨拶の語り口には、感激しました。
この後の約一週間のワルシャワ滞在の中でも、
更に様々な経験や出会いがありました。
珍道中記・体験記は、まだまだ続きます。
下の写真は、ワルシャワ旧市街の美しい町並みです。
ゼロから復元・復旧したとは信じられないような風景です。
日本もきっと復旧・復興します!必ず!
