日本人横綱不在、という状況が続いていました。
昨年になって、初場所で大関:琴奨菊が優勝(14勝1敗)、
更に9月場所で大関:豪栄道が全勝優勝と続き、
日本人力士の優勝で盛り上がりました。
しかし、両大関ともコンスタントに12勝以上の場所を
続ける地力はなく、綱取りには失敗しました。
そのような中で、大関:稀勢の里が、
琴奨菊の優勝から刺激を受けたのか、
好成績を続けるようになりました。
既に優勝次点の成績を6〜7回も挙げてきたのですが、
昨年3月場所からは好成績が安定するようになりました。
13勝・13勝・12勝・10勝・12勝と続きました。
13勝と12勝の場所は全て優勝次点(準優勝)です。
初場所の9勝を加えた69勝は年間最多勝となりました。
しかし、どうしても優勝に届かないために、
横綱に推挙されない状況が続きました。
しかも、優勝の無い年間最多勝は
史上初の珍記録でもありました。
それが遂に、今年の初場所で14勝1敗で初優勝を遂げました。
正に国民的悲願の成就といったフィーバーとなりました。
14日目で既に優勝が決定した後の千秋楽結びの一番では、
今まで大きな壁となって稀勢の里の優勝を阻んできた
横塚:白鵬の猛烈な寄りをがっちり受け止めて、
左を差し込むやいなやの掬い投げを決めて、
優勝に花を添えました。
そして、横綱審議会と理事会を経て、
横綱:稀勢の里の誕生となりました。
YouTube / 横綱稀勢の里が奉納土俵入り 明治神宮
さて、3月場所の新横綱:稀勢の里の活躍は
どのようになるでしょうか。
マスコミ対応等で急に忙しい日々だったことでしょうが、
稽古の邁進して万全の体調で場所を迎えて欲しいものです。
初優勝した力士が翌場所も優勝というケースは、
実はほとんどありません。
昭和初期までの年二場所の時代には、
栃木山や双葉山のように、初優勝から
連続優勝街道を驀進したケースがありましたが、
双葉山以降となると非常に珍しいのです。
晩年まで優勝がなかった横綱:照國が
(当時は優勝決定戦制度がなく、
同点の場合は番付上位が優勝)
横綱昇進の6年後に2場所連続優勝したケースと、
モンゴル出身力士初の横綱となった朝青龍が
大関で初優勝から連続優勝で一気に横綱に駆け上がった
という二つのケースのみだと記憶しています。
果たして、稀勢の里がその珍しい初優勝からの
連続優勝という記録を達成するかどうか、
大いに期待したいところです。
