全曲版世界初演が行われた琵琶の為の作品、全12曲の
曲毎の紹介を続けています。季節は暖かな春になりました。
<歳時記~琵琶の為の現代音楽小品集>
「一月:瀧凍る」(独奏曲)
「二月:梅仰ぐ」(二重奏曲)
「三月:燕飛ぶ」(二重奏曲)
「四月:しゃぼん玉」(二重奏曲)
「五月:粽結う」(二重奏曲)
「六月:草蛍」(独奏曲)
「七月:大雷雨」(三重奏曲)
「八月:走馬燈」(独奏曲)
「九月:大やんま」(二重奏曲)
「十月:阿蘇噴煙」(三重奏曲)
「十一月:冬紅葉」(二重奏曲)
「十二月:初雪~降誕祭」(三重奏曲)

今夕は<歳時記>第4曲=「四月:しゃぼん玉」をご紹介します。
演奏時間約1分半の二重奏曲です。
先日の個展では、6名で演奏しましたが、
最低2名で演奏可能です。
全12曲から構成されるこの曲集の中で、
最も風変わりな曲と言える音楽です。
何と、琵琶を普通に構えずに、
演奏者の前に箏のように横たえて演奏するのです。
原理的には西洋楽器のハーモニクス奏法と同じで、
軽く押さえるポイントと指で弾くピツィカートを組み合わせて、
倍音が微かになる微細な響きのみで紡ぎだす、
空間的な音楽になっています。
