「K!」や「PRIDE」等の総合格闘技マッチが
話題の中心だった日本の大晦日が、
近年はボクシングの世界タイトルマッチが
多数組まれて盛り上がりを見せています。

昨日に東京体育館にて行われた
『BOXING FES 2014/SUPER BOXEO』
では、世界タイトルマッチ1試合、世界王座決定戦2試合、
東洋太平洋王座決定戦1試合、
村田諒太のミドル級試合などの、
ビッグマッチが一挙に行われました。

<OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王座決定戦>
 同級3位:◦ 松本 亮(大橋) vs
 同級5位:● ルサリー・サモール(タイ)
大橋が12ラウンド0分43秒TKOで、
タイトルを奪取するとともに、
デビュー以来の連勝を13(11KO)に伸ばしました。

<WBC世界ライト級王座決定戦>
 同級1位:◦ ホルヘ・リナレス(帝拳) vs
 同級2位:● ハビエル・プリエト(メキシコ)
ベネズエラ出身で日本のジムで実力を養って、
既にWBCフェザー級とWBAスーパーフェザー級の
2階級を制覇しているリナレスが、
この試合を一瞬のKO劇(4回1分50秒)でものしして、
見事に3階級制覇を果たしました。

<ミドル級162ポンド契約10回戦>
 WBC世界ミドル級9位:◦ 村田 諒太 vs
 アメリカ同級:● ジェシー・ニックロウ
試合は10回までもつれこみましたが、
大差の判定で村田が勝利を収めました。
ジャッジの判定は、3対0/
100-92 100-92 100-91でした。
村田はプロ・デビュー以来6戦全勝4KOとなりました。

<WBC世界ライトフライ級王座決定戦>
 同級1位:◦ ペドロ・ゲバラ(メキシコ)vs
 同級3位:● 八重樫 東(大橋)
八重樫選手も持ち前の打ち合いをいとわぬ積極性を見せ、
白熱した試合展開となりましたが、
ゲバラが終始優勢にし合いを運び、
7回2分45秒KOで決着しました。
八重樫の3階級制覇な成りませんでした。

<WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ>
 チャンピオン= ● オマール・ナルバエス(アルゼンチン)
 vs 同級8位= ◦ 井上 尚弥(大橋)
怪物・モンスターと呼ばれてきた井上と言えども、
百戦錬磨のナルバレスへの挑戦は厳しいのでは、
という前評判でした。
しかし、試合開始早々、井上の切れがよく
原料から開放されて力感が倍増したパンチが冴えに冴えて、
あっという間に2回のダウンを奪い、
あわや1ラウンドKO勝ちかという
大荒れの試合展開になりました。
2回に入っても井上は手数を緩めず、
ボディ攻撃を効果的に交えながら更に攻めていきました。
そしてこの回の2度のダウンを奪い、
その2回目の左フックによるボディブローが決定打となって
2回3分01秒で10カウントのKO勝ちを収めました。
見事に、それも派手に、センセーショナルに
2階級制覇を達成しました。
世界を震撼させた1戦として長く語り継がれるであろう
凄い試合でした。

富士山写真3

そして明日=大晦日にも、下記の通りの
世界タイトルマッチ5試合が組まれています。

<WBA・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ>
(12月31日@大阪・ボディメーカー・コロシアム)
 WBA・WBO世界スーパーバンタム級統一王者
  王者:ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)
  vs WBO10位:天笠 尚(山上)
(※リゴンドーはWBA王座8度目、WBOは3度目の防衛戦)

<IBF・WBO世界ミニマム級王座決定戦>
(12月31日@大阪ボディメーカーコロシアム)
  IBF3位・WBO1位:高山勝成(仲里) vs
  IBF6位・WBO2位:大平剛(花形)

<WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ>
(12月31日@東京・大田区総合体育館)
  王者:内山 高志(ワタナベ) vs
  同級9位:イスラエル・ペレス(アルゼンチン)
(※内山は9度目の防衛戦)

<WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ>
(12月31日@東京・大田区総合体育館)
王者:河野 公平(ワタナベ) vs
   同級5位:ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)
(※河野は初防衛戦)

<WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ>
(12月31日@東京・大田区総合体育館)
王者:アルベルト・ロセル(ペルー) vs
  同級9位:田口 良一(ワタナベ)
(※ロセルは初防衛戦)

年の瀬を、ボクシング世界タイトルマッチで
盛り上がるのも一興ですね。
頑張れ日本! がんばろうニッポン!

大祓の輪も鎮座して