「ウルトラQ」という番組を
ご記憶の方はいらっしゃいますか。
あの有名な「ウルトラマン」よりも古い、
円谷プロ制作の特撮SFドラマ番組です。
1966年(昭和41年)の1月から7月にかけて、
毎週日曜日19:00~19:30の放送枠で、
TBS系列で放映されていました。
当時の提供は竹田薬品工業でした。
丁度50年前の話になります。

ウルトラマンのようなヒーロー・キャラクターは存在せず、
万城目淳(パイロット)・戸川一平(パイロット助手)・
江戸川由利子(報道カメラマン)の三人の主人公が遭遇する
摩訶不思議な事件を描いていく、モノクロ作品でした。
白黒画面ゆえの不気味さと、実社会に起きているような
サスペンス的な迫力が相俟って、
子供心に半分ワクワクそして半分コワゴワ・・・
強烈な印象が今でも脳裏に焼き付いています。

実際に毎回30%を超えるような視聴率を挙げて、
幾つか発売された関連レコードも合わせてミリオンセラーになり、
またソフトビニール製キャラクター商品(怪獣)も
爆発的な売れ行きとなり、一大ブームを巻き起こしました。

この時代の手仕事による特撮の素晴らしさは、
日本の円谷プロの作品や、イギリスの「サンダーバード」等、
今見ても惚れ惚れそしてワクワクするものが沢山あります。
ヴァーチャルの素晴らしさで便利な現代を謳歌するだけでなく、
人間の手作りの素晴らしさも忘れてはならないと、
私は強く思っています。


「ウルトラQ」のオープニングの
YouTubeをリンクしておきましょう。
(音楽=作曲:宮内國郎)