マーラーの交響曲の紹介も7曲目になりました。

第1番「巨人」で、青春の息吹とも言うべき門出を飾った後、
第2番「復活」、第3番「夏の交響曲」と、
声楽を伴う巨大な作品が続いた後、
終楽章に声楽が導入されてはいるものの規模は小さくなった
第4番「天上の生活」による過渡期を経て、
いよいよ中期の器楽三部作と言われる
第5番・第6番・第7番に進んできました。

この第7番は、第5番と並んで5楽章構成で演奏時間は70分前後
という規模ですが、趣はかなり異なる音楽です。
 第1楽章=マーラー流ソナタ形式
 第2楽章=夜の歌 Ⅰ (緩徐楽章に相当?)
 第3楽章=スケルツォ
 第4楽章=夜の歌 Ⅱ(緩徐楽章に相当?)
 第5楽章=フィナーレ
という楽章構成になっています。

第2・4楽章に「夜の歌」と表題された
二つの緩徐調の楽章が配されている点が大きな特徴で、
作品全体の標題も「夜の歌」となっています。

第1楽章は、この楽章が荘重な序奏楽想を持っている分、
やや複雑にも感じられますが、
いつものようにマーラー流れソナタ形式を敷延して考えれば、
パースペクティヴは明確です。

二つの夜の歌は、マーラーの音楽としては珍しく
地中海的というか、南国的な暖かさが感じられます。
特に第4楽章では、マンドリンが編入楽器として取り入れられ、
効果的に使用される場面が登場します。

この交響曲の最大の謎は、終楽章にあると言えるでしょうか。
マーラーにしては底抜けに明るく、
言葉を選ばずに言うならば“ドンチャン騒ぎ”の様相なのです。
残念ながら、私はまだこの楽章を
奥底までは理解できていないでいます。

歴代の指揮者や音楽家にとっても、
この第7番はかなりの難物と思われてきたらしく、
かつては演奏機会がとても少なかったようですが、
ここ20年位の間に、世界的に演奏機会は増えているようです。

LP時代の私の愛聴盤をご紹介しておきましょう。
指揮=ラファエル・クーベリック
管弦楽=バイエルン放送交響楽団
グラモフォン / MG8699-700

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