イギリスは、産業革命を最初に始めた
ヨーロッパ諸国の中のリーダー格として、
世界に君臨する大国とした自他共に認知される国でしたが、
不思議と大作曲家が輩出されませんでした。
19世紀以前を俯瞰しても、
バロック時代のパーセルくらいしか挙げられません。

一方で、ロンドンは古くから一大音楽消費都市でした。
バロック期末期には、ヘンデルが招かれて、
ロンドンを拠点に大活躍をしましたし、
晩年のハイドンも度々ロンドンに招かれて、
代表作となる交響曲の数々を誕生させてもいましたが、
イギリス生まれのイギリス人作曲家は
なかなか登場しませんでした。

そんな状況を遂に払拭する作曲家が19世紀末に漸く登場しました。
それが、サー・エドワード・エルガー(1857-1934)です。

交響曲第1番は、1908年にマンチェスターで初演されました。
ハンス・リヒター指揮/ハレ管弦楽団の演奏でした。
遂に誕生したイギリス人にとっての“おらが国の交響曲”の誕生に、
聴衆は熱狂して、初演から一年間で100回あまりも
再演が重ねられたそうです。

交響曲第2番は、1911年にロンドンで初演されました。
エルガー指揮/クイーンズ・ホール管弦楽団による演奏でした。
また同年内にストコフスキー指揮/シンシナチ交響楽団によって、
アメリカ初演も果たされたそうです。

一般に知られるエルガーの交響曲はこの2作品ですが、
晩年にスケッチを始めていた第3番が書きかけのまま、
遺稿として残されました。
後年、アンソニー・ペインが遺族の了承を得て補作を行ない、
1997年に全曲版が発表されています。

近日中に、第1番と第2番についての私の考察を書いた
記事をアップする予定です。どうぞお楽しみに!


今日は写真の替わりにYouTubeをリンクしておきましょう。
エルガーと言えばこの曲!という程に有名な、
行進曲「威風堂々」第1番のプロムスでの演奏です。