昨日の記事でお約束した通り、<天風愛舞和庵>
というタイトルの読み方や由来をご紹介しましょう。

1990年代前半当時の知人に、海をこよなく愛する男=T氏がいました。
私が良く立ち寄った喫茶店で面識を得るようになったのですが、
氏が所有されていたクルーザーに乗せていただき
トローリングを体験させていただいたり、
奥様が切り盛りされていた
”まるで高級ホテルのバーのような雰囲気の” 焼き鳥店にお邪魔をしたり、
いろいろとお世話になりました。
そのクルーザーの船名とお店の屋号が<天風愛舞和庵>だったのです。

変わったネーミングなのでその由来をお尋ねしたところ、
T氏のお名前に因んだラッキーナンバーから編み出した当て字との由。
10 / 5 / 1 → テン / ファイブ / ワン → 天 / 風愛舞 / 和庵 →
天風愛舞和庵 という訳だったのです。
ですから、読み方は、「テン・ファイブ・ワン」です。

ある夜、許可氏を連れてその焼き鳥店にお邪魔をして、
カウンターで一献傾けながらコースターや割りばしの包み紙の印字を
眺めていると、その典雅な字面に引き込まれるような想いになり、
「自分が許可さんの二胡の為に曲を書くとしたら、
そのタイトルにピッタリのイメージだな」と考えるようになったのです。
丁度ご主人のT氏も居られたので、その場で、私の作品のタイトルに
<天風愛舞和庵>を使用することの了承を得るに至ったのです。

まずタイトルありき・・・
そこから私の二胡作品へのアプローチが始ったのでした。

残念ながら、T氏は既に鬼籍に入られてしまい、
クルーザーもお店ももうありませんが、
宝物のような想い出と共に作品が残っているのです。
Tさん、ありがとうございました。

写真は、許可氏演奏の中国人作曲家=何占豪作品のアルバムです。
[莫愁女幻想曲] 中国太平洋彩音公司録製出版 / ALCD-7708

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-許可氏CD/莫愁女幻想曲