2000年頃に私は、国際現代音楽協会の世界音楽祭の
日本初開催の準備に実行委員長として奔走していた時期で、
とにかく忙しかったのでした。
しかし、自分へのノルマとして「年に3作品は新作を発表する」
という命題を課していたので、とにかく、
苦しくても作品を発表していました。

そんな時期の私の作品が、この<音・音>シリーズの第2弾、
トランペットとオルガンという組み合わせの小品です。

##### 音・音 Ⅱ ~トランペットとオルガン為に~ #####

          SOUND SOUND Ⅱ
       for Trumpet and Organ (2000)   

         深新會第26回作品展出品作品

演奏時間:約15分
楽器編成:2笛(篠笛と能管の持ち替え)、2尺八(一尺八寸)
     2三味線 2打楽( Ⅰ =小鼓 Ⅱ =締太鼓 聲(余韻A)
     4二十絃箏 2十七絃箏

初演:2000年2月 川口リリアホール
   <日本音楽集団 第152回 定期演奏会>            
演奏:トランペット=曽我部清典
   オルガン=今井奈緒子

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このタイトルを日本音楽集団委嘱作品であった第1作以来
温めてきた私は、2000年に作曲家同人「深新會」の作品展への
出品が急遽決まった際に、再び使用することにしました。

上記の通り<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>の実現に奔走、
更には東京フィル連作共作<新世紀への讃歌>のコーディネイトも
重なっていた時期で、落ち着いて作曲する時間を見出すことが
とても困難な時期でしたが、このタイトルのコンセプトと、
この楽器の組み合わせならば何とか書けると考えたのでした。

その結果、トランペットとオルガンの対照、
性格の異なる楽曲の前半部と後半部の対照、
が基本コンセプトになった作品になった訳です。

初演を担当していただいた演奏家二氏には、
この機会の他にもいろいろとお世話になりました。
オルガンの今井さんには、前述の<ISCM横浜大会>の
<オープニング・コンサート>に出演していただきました。
トランペットの曽我部氏には、1996年の私の「第2回個展」以来、
様々な場面で作品を演奏していただいたり、委嘱していただいたり、
<トランペット・フェスタ>等の企画をご一緒していただいたり、
CDに拙作を収録していただいたりしています。

「今日まで そして 明日から」曽我部清典 with 中川俊郎
ALM RECORDS / ALCD-50
収録作品:佐藤聡明/光
     松尾祐孝/ディストラクションⅣ
     近藤 譲/冬の闇に
     伊佐治直/ファンファーリア
     西村 朗 /ヘイロウス(光輪)
     中川俊郎/唇・舌・歯・喉のためのエチュード
     武満 徹 /径

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-DISTRACTION no.4 CD