2月中旬から3月初旬にかけては、
音楽大学の一般入試シーズンとなります。
受験の本番に向けて、一生懸命、
追い込みをかけておらっしゃる方も多いことでしょう。

音大受験には、専門実技、つまり楽器各種の演奏や
作曲・音楽学等の、自分が専攻ずる分野の実技試験が
最重要ポイントである他に、
音楽の基礎能力とでも言うべき試験、
例えば「楽典」や「聴音」といった課題があります。

「楽典」は、今や世界共通言語と言える音楽情報伝達の
インターフェイスとなっている五線譜、
つまりヨーロッパで発展した記譜法を核として、
その読み書きの能力や音楽の基礎情報の修得を図るものです。

「聴音」は、耳から聴いた音・音楽を、楽譜に書き留める
ことによって、音や音楽に対する対応力を向上させる、
クラシック音楽界では一般的な訓練方法です。

これらの勉強や訓練方法は、身近に音楽の専門家が居ないと
なかなか知り得ないものかもしれません。
したがって、音大受験を決心する時期が受験の間際の場合、
「楽典」の勉強や「聴音」の演習の経験が
浅かったり皆無であったりするために、
とても苦労をするケースが散見されます。
是非、一日も早く、「楽典」や「聴音」の勉強や訓練を
始めていただきたいと、私は強く思います。

「楽典」や「聴音」は、何も音大受験に必要だから
やらなくてはならないというような厄介者ではありません。
音楽に何らかのカタチで関りながら生きて行こうとするために
音楽大学を目指すのですから、音楽家や音楽業界人としての
共通認識のツールとしての知識や能力、
つまり、五線譜の読み書き・基礎的な音楽理論の修得・
音や音楽を聴き取る能力・等々は、
試験に在ろうと無かろうと絶対に必要なものなのです。
ですから、自分のために頑張らないといけないのです。

そして「入試に合格したからもう勉強しなくて良い」
というような生半可な心がけでは先が思いやられます。
入試合格はようやくスタートラインに立ったに過ぎません。
これからようやく本格的な勉強・演習・研究が始るのです。
更なる能力の向上は、
それらに大きく寄与することはあっても
邪魔になることは決してありません。

受験生の皆さん、どうぞ長い目で自分を見つめながら、
自分のために正格な勉強を継続してください。
正格な継続を自らの決心で持続できる者が、
最終的に“才能が有る者”なのです。

“才能”は天から降ってくるものではありません。
貴方の心の中に在るものなのです。
皆さんの健闘と念願成就をお祈りしています。


写真は、幕末の偉才・鬼才=吉田松陰が祀られている
東京・世田谷の松陰神社のカットにしましょう。

・・・松陰神社の大鳥居・・・
松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-松陰神社の大鳥居

・・・初詣でで賑わう正殿・・・
松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-正殿にお参り