ライフワークとして書き続けようと考えています。
この第7作は、そういった趣旨の下に、初演が決まる前の段階から、
ヴァイオリンとピアノの為の作品<DISTRACTION Ⅲ>を作曲した際に、
同時に書き始めて暖めていたものでした。
結局、初演の機会は、日本現代音楽協会と朝日生命ホールの
共同企画<日本の現代室内楽の夕べ>でようやく設定されました。
この演奏会では、武満徹・湯浅譲二・松平頼曉・
中川俊郎・松尾祐孝・三善晃、という顔ぶれの作曲家の
室内楽作品がプログラミングされました。
当時、日本現代音楽協会の事務局長であった私が、
企画担当を務めてコーディネイトしました。
大企業が文化的なメセナとして少々の資金と会場を提供して
行なっているから(有り難く思え)・・・
というようなホール企画室側の高慢な姿勢が
折々に見え隠れしていたので、
準備の段階でかなり難渋した記憶があります。
####### PHONO Ⅶ for Violin solo #######
フォノ第7番~ヴァイオリン独奏の為に
(1999)
日本の現代室内楽の夕べ 出品作品
演奏時間:約8分
初演:1999年6月 朝日生命ホール(東京・新宿)
朝日生命ホールのひととき
日本の現代室内楽の夕べ PART59
演奏:ヴァイオリン=松原勝也
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初演の演奏を担当していただいた松原勝也氏は、
日本のオーケストラ界ではコンサートマスターとして
若くから著名であったと同時に、
ハレー・ストリング・カルテットで颯爽とデビューを果たして
室内楽の分野にも新風を吹き込み、
更には現代音楽界にも非常に大きな貢献を果たしている
頼もしく素晴らしい音楽家です。
この作品の初演も、
左手のピチカートを駆使する難曲であるにも関らず、
飄々とした演奏で、この曲の持つメカニカルでありそうで
実は素朴な楽想を有するという作品像を、
一気に浮かび上がらせてくれました。感謝!
今回の写真も南大東島は星野洞の自然の造形ですが、
このカーテン状の鍾乳石は、非常に珍しく美しいものです。
西表島に自生する"サキシマスオウ"という
熱帯植物があるのですが、
その板状の根の形状に実によく似ているように
私には思われてならないのです。
