イスラエル・オペラ委嘱作品=
ギル・ショハット作曲:オペラ「アルファとオメガ」が、
5月20日/オーチャードホールと
5月23日/サントリーホールで開催された
東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会で
日本初演されました。

ここ十年位の間に、日本の経済状況や社会環境の停滞感の中で、
ともすると在京オーケストラのプログラミングが保守的になり、
新しい作品や我が国の作品の演奏や野心的なプロジェクトが
すっかり陰を潜めてしまっている傾向が否めませんが、
そういった中でのこのような取り組みには
大いなる拍手を送りたいと思います。

作品自体は、全くの私見ではありますが、
折衷的な作風に終始していて「新しい音楽」という
観点からの魅力には乏しかったかもしれませんが、
総じて美しい音感と量感タップリに鳴り響く
充実したオーケストレーションによって、
普遍性を持つストーリーをじっくりと味わうことのできる
安定したオペラ作品と言えるものでした。
若き常任指揮者=ダン・エッティンガーが、
正に若々しい統率ぶりで、グイグイとドライヴしていました。

東京フィルハーモニー交響楽団公式サイトはこちらです。
http://www.tpo.or.jp/

そして更に言うならば、もっと過激で面白い作品が、
もっともっと一般聴衆の眼前に具現するような時代が
来ないかな~・・・と、私個人としては思うのでありますが。

東京フィルは、このところ邦人作品も
主催公演のプログラムに積極的に取り上げていて、
文化面での日本の元気の喚起にも
果敢に取り組んでいるように見受けられます。
素晴らしいことだと思います。

欲を言えば、旧作ばかりでなく、
誕生間も無い作品の再演や新作委嘱にも
もっと光を当ててくれればと願うばかりです。

頑張れ日本! がんばろうニッポン!

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