<ビッグコミックオリジナル>という漫画雑誌は、
たかがコミック誌などと侮ってはいけない、
素晴らしい文芸雑誌だと私は思っています。
もう二十数年になるでしょうか、愛読を続けています。
今でも、月2回発行日(5日・20日)を、
いつも楽しみにしています。

その掲載漫画の中で、連載開始以来、じわりじわりと評判が積もり、
遂には単行本が飛ぶように売れる程の大ヒットとなっているのが、
安倍夜郎作「深夜食堂」です。

新宿の外れ辺りと思われる裏路地で、
真夜中12時から朝7時まで営業する「めしや」の暖簾を
軒先に掲げた小さな店、人呼んで「深夜食堂」という設定です。

メニューは「豚汁定食・日本酒・ビール」のみ、
あとは「適当に注文してくれれば有る材料で何でも作る」
という営業スタイルなのです。

マスター役は小林薫さんで、ピッタリのはまり役です。
毎回、お客さんの中の一人(或いは一組)の注文するメニューと、
そこに繋がる人間模様が、ヒューマンなストーリーを紡ぎます。
地回りヤクザの竜さん(松重豊)、
ベテランのゲイ=小寿々さん(綾田俊樹)、
お茶漬けシスターズ(吉本菜穂子、須藤理彩、小林麻子)
といった常連客主人公になることもあれば、
単発で登場するクミさん(安田成美)のようなケースもありますが、
どの回も、心暖まったり切なかったり、
どこか昭和レトロな哀愁が漂うのです。

一昨年の秋から冬にかけて10回シリーズで放送された
「深夜食堂」が好評を博したので、
この10月半ばから再び「深夜食堂2」が放送されています。
毎週火曜日深夜25時過ぎの放映です。
新宿大ガードをくぐって靖国通りを進む夜の車窓の映像に
気怠いオープニング・テーマがオーバーラップして始る
番組の冒頭がテレビから流れると、
何故かほっと一息つきたくなるのです。

「深夜食堂」第1回と「深夜食堂2」の初回(通算第11回)に
共通するテーマメニューが、赤いウィンナーソーセージを
半分位まで6本足状態に包丁を入れて焼いた
「赤タコウィンナー=タコさんウィンナー」でした。

私の仕事場の近くのまるで深夜食堂のような居酒屋の店主が、
そっくりなメニューを出したのが、この写真です。
懐かしくて美味しそうでしょう!

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-赤タコウィンナー皿