10月19日の記事に続けます。

<新世紀への讃歌>の世界初演から、10年の歳月が流れました。
私が連作共作のホスト役として作曲した第1曲は、
<序章:人類の未熟さに対して>というタイトルでした。
(単独上演の場合は、
 <フォノスフェール第3番
 ~オーケストラという名の打楽器群の為に>
 という作品名になります。)

その間、人類はこの<讃歌>で未来を語ったように、
大地のありがたさに感謝したり、
川の水資源や海の環境の保全を推進したり、
熱帯雨林等の森林資源の保護意識を高めたり、
火に象徴されるエネルギー問題の将来へのヴィジョンの打ち出し、
宇宙の平和利用の推進や宇宙の中の地球という意識の啓発、
そして命の大切さへの認識の更なる向上、
といった希望を、果たして人類は紡いできたでしょうか。
必ずしも肯定的な回答ばかりが頭に浮かんでくる状況
ではないような気がするのは、私だけではないでしょう。

私は、<序章:人類の未熟さに対して>=<フォノスフェール
第3番~オーケストラという名の打楽器群の為に>の最後に、
人類滅亡や地球環境破綻への警鐘=ファイナルカウントダウン
の10カウントが、8カウントで辛うじて止まることを
暗示して、そして後続の7名の作曲家の7章に、
未来への希望を託しました。

そして、昨年と今年に2ヴァージョンを初演した
<フォノスフェール第4番-a~二十絃箏と管弦楽の為に>と
<フォノスフェール第4番-b~ギターとオーケストラの為に>
では、冒頭と後半のクライマックスで、
人類滅亡や地球環境破綻への警鐘=ファイナルカウントダウン
の10カウントを、9カウントまで進ませました。

さて、次にどうするか、思案のしどころですし、
私たち人類がこの先どのような進展を遂げるのか、
はたまた衰退の一途を辿るのか、
自分たちのこととして、真剣に見守り、考え、
行動しなくてはならないと思っています。


♪♪♪国際連作共作「新世紀への讃歌」♪♪♪
全曲:東京フィルハーモニー交響楽団委嘱作品

初演:2001年10月/東京オペラシティコンサートホール
   東京フィルハーモニー交響楽団特別演奏会
    アジア環太平洋作曲家シリーズvol.4
プランニング・アドヴァイザー:松尾祐孝
演奏:指揮=渡邊一正
独唱:ソプラノ=リー・ビュンリウル バリトン=河野克典 
合唱=東京少年少女合唱隊

CD「共作連作<新世紀への讃歌>全曲世界初演」
   企画:東京フィルハーモニー交響楽団
   Live Notes / WWCC-7414 
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