サントリー芸術財団<サマーフェスティバル2011>
の開催がたけなわです。
昨夜は、今年のテーマ作曲家=ジュリアン・ユー氏の
委嘱新作=交響組曲「我らの自然のために」が
山田和樹指揮/東京都交響楽団の素晴らしい演奏によって
世界初演されました。
Ⅰ. 海へ
Ⅱ. 森にて
Ⅲ. 天からの堕落
Ⅳ. 地球への悲歌
という4楽章構成で演奏時間30分にも及ぶ大作でした。
本人が直接に私に話してくれたことですが、
この第1楽章は、10年前に私がプランニング・アドヴァイザー
として委嘱者の選定と楽曲のタイトルや内容の策定に関った
国際共作連作=東京フィル<新世紀への讃歌>の
第3曲「水の未来~川へ、海へ」を引用して、
自然への想いを込めた作品をスタートさせていました。
(2月14日、18日の記事参照)
21世紀開幕の年である2001年に発表した、
20世紀に人類が行なってきた愚行を顧みながら
地球環境の保全や平和に向けて、アジア環太平洋圏出身の作曲家が
それぞれのテーマに沿って未来を語るという趣旨で企画された
<新世紀への讃歌>から、丁度10年の時を経て、
ジュリアン・ユー氏が同じ方向性の想いを引き継いだ作品を、
再び東京の地で発表してくれたことに、
深い感銘と大きな歓びを感じました。
特に、Ⅲ. 天からの堕落 の轟音をたたみかけるような
スケルツォの印象は強烈でした。
1958年に中国政府が行なった政策=スズメの完全駆除のために、
国民全員が一斉に太鼓・銅鑼・鍋・釜などを叩きまくって、
そのあまりの興奮状態の中で鳥たちは遂には墜落し、疲弊し、
死んで行ったという、氏の強烈な幼児体験に由来する
音楽ということでした。想像を絶する、凄い話です。
ロビーで暫し談笑することができたジュリアン・ユー氏の、
以前と変わらずに融和な笑顔でした。
しかし、中国出身の私に近い世代の作曲家に会う度に
いつも思うことですが、その笑顔の奥底に、
文化対革命期等の壮絶な経験を秘めている
ということなのでしょう。
下の写真は、音楽祭プログラム冊子から、
前日に行われたレクチャーの頁です。

の開催がたけなわです。
昨夜は、今年のテーマ作曲家=ジュリアン・ユー氏の
委嘱新作=交響組曲「我らの自然のために」が
山田和樹指揮/東京都交響楽団の素晴らしい演奏によって
世界初演されました。
Ⅰ. 海へ
Ⅱ. 森にて
Ⅲ. 天からの堕落
Ⅳ. 地球への悲歌
という4楽章構成で演奏時間30分にも及ぶ大作でした。
本人が直接に私に話してくれたことですが、
この第1楽章は、10年前に私がプランニング・アドヴァイザー
として委嘱者の選定と楽曲のタイトルや内容の策定に関った
国際共作連作=東京フィル<新世紀への讃歌>の
第3曲「水の未来~川へ、海へ」を引用して、
自然への想いを込めた作品をスタートさせていました。
(2月14日、18日の記事参照)
21世紀開幕の年である2001年に発表した、
20世紀に人類が行なってきた愚行を顧みながら
地球環境の保全や平和に向けて、アジア環太平洋圏出身の作曲家が
それぞれのテーマに沿って未来を語るという趣旨で企画された
<新世紀への讃歌>から、丁度10年の時を経て、
ジュリアン・ユー氏が同じ方向性の想いを引き継いだ作品を、
再び東京の地で発表してくれたことに、
深い感銘と大きな歓びを感じました。
特に、Ⅲ. 天からの堕落 の轟音をたたみかけるような
スケルツォの印象は強烈でした。
1958年に中国政府が行なった政策=スズメの完全駆除のために、
国民全員が一斉に太鼓・銅鑼・鍋・釜などを叩きまくって、
そのあまりの興奮状態の中で鳥たちは遂には墜落し、疲弊し、
死んで行ったという、氏の強烈な幼児体験に由来する
音楽ということでした。想像を絶する、凄い話です。
ロビーで暫し談笑することができたジュリアン・ユー氏の、
以前と変わらずに融和な笑顔でした。
しかし、中国出身の私に近い世代の作曲家に会う度に
いつも思うことですが、その笑顔の奥底に、
文化対革命期等の壮絶な経験を秘めている
ということなのでしょう。
下の写真は、音楽祭プログラム冊子から、
前日に行われたレクチャーの頁です。
