大関/魁皇が、遂に引退を表面しました。
寂しい知らせではありますが、
立派な引き際なのだと思います。
長い長い現役生活、唯一の日本人大関という
孤塁を守ってこられた事、本当にお疲れ様でした。

これからも、融和な笑顔と暖かいお人柄を
何らかの形でお茶の間に届けながら、
相撲界と社会を結ぶ架け橋として、
第二の人生を邁進していただきたいと、
私は期待しています。

私が時折、大相撲の話題を記事に取り上げている事は、
私自身が相撲好きであることによるものですが、
音楽や文化とも深い関係性を持つ伝統文化・興業
であるからこそということに、
今日は言及しておきたいと思います。

大相撲の長い年月の中で積み上げられてきた興業の様式、
例えば、番付、取り組みの編成、各段の優勝決定の仕組み、
新十両・新入幕・三役昇進・大関昇進・横綱昇進の仕組み、
部屋という制度、等々・・・
その中には、各段の優勝にしても該当全力士の総当たり
ではないことからも判るように、
完全な平等性には準拠していない点が見られたりもします。
大関昇進にしても横綱昇進にしても、
時の運・不運があったりもします。
そのような興業・制度の仕組み全体丸ごとに、
私は興味があり、また好きなのです。

実は、こういった視点は、歌舞伎・文楽・能といった
日本の伝統文化・興業を楽しむ際にも適用できるものです。
更に言うならば、クラシック音楽を理解する上でも、
同様の視点が適用できます。
指揮者やソリストが如何に世の中に登場して
スターダムに上り詰めていくかという興味も、
オーケストラの常任指揮者やオペラハウスの音楽監督の人選
といった世界的な人脈の流動に関しても、
クラシック音楽の社会そのもの仕組みに対する
丸ごとの理解の上に成り立つものです。

伝統文化を歴史や仕組みから丸ごと理解することの楽しさを、
一人でも多くの方々に知っていただきたいと、
私は日頃から考えているのです。

音楽って素晴らしい! 日本の伝統文化って素晴らしい!


写真は、江戸時代の歌舞伎小屋を復元した
金毘羅大芝居の芝居小屋の入り口付近の風情です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-金毘羅歌舞伎の芝居小屋