名優ピーター・フォークさんが、6月23日に
ビバリーヒルズの自宅で逝去されたと報じられました。
ご冥福をお祈りいたします。

映画「グレート・レース」や、
アカデミー賞助演男優賞ノミネートの対象となった
映画「殺人社会」や映画「ポケット一杯の幸せ」での
名脇役ぶりも印象的でしたが、何と言っても、
テレビドラマシリーズ「刑事コロンボ」の大ヒットが、
"ピーター・フォーク"の名優としての名声を
決定的にしたと言えるでしょう。

「刑事コロンボ」は、アメリカNBCの制作で、
1967年の単発版「殺人処方箋」の好評を受けて
1971年からシリーズ化され、1978年まで制作が続きました。
NHKでは1972年から1979年にかけて放映されました。
(その後も度々再放送されています。)
その後、1989年から2003年にかけて新シリーズも制作され、
NHKでは、1993年から2004年にかけて
断続的に放映されました。

私個人として一番印象に残っている回は、
1973年にNHKで放映された「黒のエチュード」です。
天才指揮者が犯人で、ハリウッドボウルを会場とした
オーケストラコンサートが殺人の舞台で、
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」が鳴り響く中、
緊迫のストーリーが展開されるシーンが、
瞼の裏に焼き付いています。
当時音楽家を目指し始めたばかりだった中学生の私は、
食い入るようにブラウン管を見入っていたと思います。

後に判ったことですが、オンボロでよたよた登場する
ねずみ色か空色かもよく判らないようなコロンボの愛車は、
1959年式のプジョー・403コンバーチブルということで、
私の生年と同じ年式という所も、何だか気に入っています。

日本で有名な「刑事コロンボ」のテーマ音楽ですが、
ヘンリー・マンシーニの作曲です。
実は、この曲はシリーズの放送枠である
「NBCミステリー・ムービー」のテーマ曲だったもので、
NHKがオープニングとエンディングのテーマ音楽に使用して、
日本では「刑事コロンボ」のテーマとして
すっかり定着したということです。

私が洗足学園音楽大学で企画運営する
アンサンブル・ヌーボーでは、
10月恒例のポップス・コンサートで、
しばしば<ヘンリー・マンシーニ・メドレー>を演奏しますが、
その出だしはこの「刑事コロンボ」のテーマです。
今年のポップス・コンサートには、
ピーター・フォークさんを偲んで、
プログラミングしたいと考えています。

晩年はアルツハイマーが進行してしまい、
自分が刑事コロンボ(正確には警部補フランク・コロンボ役)
を演じたことも忘れてしまっていたそうですが・・・
ピーター・フォークさん、安らかに眠ってください。
たくさんのワクワク・ほのぼの・ドキドキを
ありがとうございました。


今日は、写真のかわりにYouTube動画にしましょう。
亡き名優が出演していた心暖まるCMです。