<ISCM-ACL World Music Days '88 香港>
      珍道中記~その3

珍道中記もファイナル・クライマックスになりました。

コンクール本選会の演奏は、成功裏に終了しました。
審査の結果発表は後日ということで、
その場は解散となりました。
結局、私が香港仔で海鮮料理に舌鼓を打っていた時に、
どうやら結果発表があったらしく、
私は自分の第1位受賞発表をき聞き逃したのですが、
表彰式は、音楽祭のファイナル・コンサートとなった
東京フィルハーモニー交響楽団演奏会(指揮:尾高忠明)
の本番開演直前の舞台上で行われ、
満員の聴衆と東京フィルの楽員の注目に中で
祝福していただき、感激しました。

実は、香港と尾高忠明氏という縁は・・・
この後に続きが在るのです。
その話も近日中にアップしましょう!

また、コンクール本選の審査員は、
ISCMとACLの合同開催ということで、
審査員長=H・ラッヘンマン(ドイツ)
審査員=アーネ・メルネシュ(スウェーデン)
    李萬芳(韓国)
という国際的ビッグネームによる陣容でした。
メルネシュ氏は、後にISCM会長も務められた方です。
その会長任期中に、ISCM世界音楽祭の日本初招致となった
<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>を、
私が実行委員長として実現できたことも、
国際的な縁と感じています。
イ・マンバン氏とは、その後日本や韓国で何度も
お目にかかり、その度にエネルギッシュな人柄から
大らかなパワーをいただいています。

ACL及び青年作曲賞コンクールについては、
JFCホームページをご参照ください。
歴代開催地や受賞者のリストが掲載されています。
http://www.jfc.gr.jp/contents/jfc/acl.html

その他、この音楽祭では、
譚盾(タン・ドゥン)、葉小鋼(イェ・シャオガン)
といった中国出身の俊英作曲家達と面識を得たことも、
その後の私にとって大きな人脈と心の財産になりました。

そして、開催地=香港の作曲家の方々とも、
その後もずっと交友が続いています。
更には、翌年に行われた "Impressions of Hong Kong"
コンクールでも、またまた私に幸運が訪れたのです。
その話は、明日に続けます。

さて、帰国の途につくフライトでの出来事・・・
当時はまだ残っていた日本航空の伝統ある002便
(香港発・成田経由・サンフランシスコ行き)に
搭乗したのですが、私の座席の周りはアメリカの農村の
中高年者の団体で、陽気な雰囲気でした。
通路側の席だった私は、隣席のおばさま達への
飲み物の受け渡し等をしているうちに
すっかり仲良くおしゃべりをするようになり、
機内でコンクール優勝のお祝いまでしていただきました。
そして、もう暫くで成田空港に着陸という時になって、
私たちの通路の担当だった香港現地採用とおぼしき
若いスチュワーデス(当時はそう呼びました)さんが、
私を日系アメリカ人と思ったらしく、
外国人用入国カードを渡してきたのです。
それを見ていた周りのアメリカンおじ様おば様達は、
「おめでとう!あなたの英語は一人前ね!」
と言ってウインクしてくれました。

私の海外経験と国際人脈の原点が、この旅にありました。
多くの出会いにあらためて感謝したいと思います。

写真は<ISCM-ACL World Music Days '88 Hong Kong>
のプログラム冊子です。私の宝物の一つです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ISCM香港のプログラム冊子