松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

松尾祐孝(作曲家・指揮者・音楽プランナー)の
ブログへようこそ!。
音楽を中心に据えつつ記事のテーマや内容は
様々な方向に展開しています。
朝の記事、昼の記事、夕方の記事、夜の記事を基本に、
それぞれの時間帯に個別のシリーズをアップすることもあります。
気軽に覗いてみてください。
皆さんも、音楽と共に在る素敵な人生を!
このところ、10年以上も前に刊行されていた鉄道雑誌を回想しています。

<私鉄全駅・全車両基地>のご紹介は今回で第25号です。
前号と本号は大阪南郊に路線網を延ばす
南海電気鉄道の紹介です。

"南海"の略称で親しまれている南海電気鉄道は、
大阪市内南部の中心=難波と和歌山を結ぶ南海本線系統と、
密教の聖地=高野山に延びる高野線系統に大別されます。
本号では、高野線線を中心に紹介されています。

私鉄全駅・全車両基地25/南海電気鉄道2

###私鉄全駅・全車両基地25/南海電気鉄道2###

高野線、鋼索線(高野山ケーブル)、
大阪府都市開発泉北高速鉄道線、堺東駅、
中百舌鳥駅、学文路駅、高野山駅等が紹介されています。

この路線の最初の起点は汐見橋駅でしたが、
今ではその汐見橋と南海本線との交差する
岸里玉出の間が盲腸線のようになって、
独立運行のローカル線になっています。
実質的には、難波から天下茶屋や堺東を経て橋本から極楽橋
に伸びる線路が、高野本線として機能しています。

高野線沿線風景

仁徳天皇陵等の古墳群の間を線路が延びて行く
堺市内の下町的な情緒から、住宅地や田園風景を経て、
橋本からは一気に山岳路線となり、高野山の麓の極楽橋まで、
様々な景色に出会えるのも高野線の特色です。
懐かしい時代の写真も紹介されています。

懐かしい写真も満載

橋本から極楽橋の間、所謂"山線"区間は、
17メートル級車両しか入線できません。ですから、
20メートル級の南海独特の大型通勤型車両に混ざって、
少し短いながらカラフルな塗色をまとった
30000系・11000系(特急こうや号専用)、
2200系(山線観光列車「天空」用)等、
多彩な車両が紹介されています。
全駅紹介も勿論万全です。

次号は、同じく空港アクセスを担う仲間の関東の私鉄、
京成電鉄が紹介される26号になります。
全駅紹介と高野線車両
一昨日の記事で予告した通り、
マーラーの交響曲についての私見を昨日から綴りはじめています。

ベートーヴェン以降の作曲家の交響曲を作曲年代順に聴き進めていくと、
その作曲家の音楽家としての彫琢が深まって行く様が
浮き彫りになっていきます。
ベートーヴェン然り、シューベルト然り、
メンデルズゾーン然り、シューマン然り、
ブラームス然り、
ドヴォジャーク(ドヴォルザーク)然り、
チャイコフスキー然り、ブルックナー然りですが、
何といってもその圧倒的な量感や楽章数の変節や
声楽の多岐にわたる導入等、
マーラーのその道のり・足取りは別格の存在感があります。

今回は第2番「復活」です。
この作品は、マーラーが交響曲の作曲の独自の方法論を
完全に確立させた作品として位置づけられる名曲です。

おそらくはベートーヴェン「交響曲第9番」を目標の雛形として、
巨大なソナタ形式冒頭楽章・
中間楽章群・
独唱によるフィナーレへの導入・
独唱と合唱を導入した荘厳なフィナーレ
という楽章構成を設計したものと推察されます。

第1楽章は、もともとは「葬礼」と題した交響詩として
作曲を開始したものであったようですが、
最終的には5楽章に及ぶ大曲の冒頭楽章になりました。
この楽章の構造こそが、
マーラーがマーラー流ソナタ形式に
辿り着いたことを物語っています。
簡単に説明するならば、
ABABABAABAという構成です。
Aが主要主題(第一主題)を主体とした部分、
Bが副主題(第二主題)を主体とした部分、
と考えてください。
音楽が一元論に基づいていたバロック時代から、
古典派の時代から二元論への移行が始まり、
ロマン派の間にその二つの要素の対照性の振幅が拡大を続けて、
遂にはマーラー流ソナタ形式という
二元論の極致に到達したと、私は考えているのです。
極論するならば、
この楽章の構造とその意味を理解できれば、
後続のマーラーの交響曲群の全てを理解できます。
それにしても、展開部最後のクライマックスが崩落して
再現部に突入するあたりのカタストロフの凄まじさは、
それまでの音楽史を飲み込んでしまっているような
とんでもない迫力があります。
あまりの量感をマーラーも自覚していたようで、
この第一楽章を第一部として位置付け、
5分のインターバルをとった後に後続の楽章に入るように、
スコアに指示が書き込まれています。

[マーラー流ソナタ形式の補足説明]
ABABABAABAという構成をもう少し詳しく説明しましょう。
最初の A B は第一主題と第二主題の提示に相当します。
二度目の A B は古典派の時代の提示部繰り返しに相当するマーラー流の再提示です。
但し、A の部分に展開部とも感じられる発展的な要素も含まれていますし、
後半は提示部の終止(小結尾)を思わせる楽想となっています。
三度目の A は展開部の前半部に相当します。
但し前述した二度目の A が展開部の様相も持っていますので、
二度目の展開と捉えることも可能です。
三度目の B は、三度目と四度目の A 、つまり展開部の前半部と後半部に間に、
第二主題が駆け抜けるように奏される間奏部のような展開部半ばの挿入部です。
四度目の A は展開部の後半部で、壮絶なまでのクライマックスに到達して、
それが崩れ落ちるように再現部、つまり五度目の A に舞い戻る様は、
正にカタストロフです。
五度目の A と四度目の B は第一主題と第二主題の再現に相当します。
最後の六度目の A は、二度目の A の後半部の楽想が回帰して、
この楽章の終結部(コーダ)となっています。
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総括すると、
提示部:AB→再提示部:AB→ 展開部I:AB→ 展開部II:A→再現部:AB→終結部:A
と捉えることができる訳ですが、同時に、
提示部:ABA→展開部I:BA→間奏部:B→展開部II:A→再現部+終結部:ABA
と捉えることも可能なのです。
マーラーの場合、どちらの考えが正しいということではなく、
両方の見方(可能性)を複合して持っているソナタ形式と考えるべきだと
私は考えています。
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第2楽章はマーラー独特の田舎風ワルツ=レントラー楽章です。
古典派で言うメヌエットと緩徐楽章の中間の性質を持つ、
間奏曲的な性格の楽章で、第二部が導入されます。

第3楽章は、マーラー流のスケルツォです。
やや遅めのテンポに乗って、
まるで水の流れのようなテーマが
うねりを重ねていきます。
マーラーとしては珍しく
古典的なロンド形式(ABACABA)
に準拠した構成を用いていて、
ABA(c1c2/C)AB(Ⅴ楽章導入の予告)A
と分析できます。
後年、ルチアーノ・ベリオが「シンフォニア」の
第三楽章のコラージュの坩堝のような構造の器として
この楽章を丸ごと引用したことは、あまりに有名です。

第4楽章は、歌曲集「子供の不思議な角笛」の中の
一曲=歌曲「原光」をそのまま当嵌められています。
ベートーヴェン「第9」の終楽章のバリトンによる
導入唱のような役割を担っていると考えられます。
声楽を頻繁に交響曲に導入したマーラーの
最初の声楽導入楽章はこのような形で始りました。

第5楽章(終楽章)は、
ベートーヴェン「第9」の終楽章を
遥かに凌駕するような規模と構造を持っています。
聴衆は、非常に多くの段落を感受できる構成に基づいて
この楽章を聴き進めることになりますから、
構成原理を掴むことは難しいかもしれません。
しかし、賢明な読者の皆さんの中には、私と同じように
この楽章がそれ程複雑に変形されてはいない
ソナタ形式に基づいて設計されていることを
理解されている方も居られることでしょう。
そして、第一楽章で提示されたクライマックスへの楽想が
終楽章にも敷延されて、全曲の最後の最後に
最も提示したかったテーマが悠然と姿を現すという、
マーラーの全曲設計の十八番技を理解するならば、
もっともっと楽しくマーラーの交響曲群を
聴くことができるでしょう。

この曲は、演奏は大変難しい作品ですし、
時代を先取りしたような空間性も有していますから、
完全に近い実演に接することは滅多にありませんが、
作品そのものの持つ力が絶大であるために、
ある程度の演奏水準が維持されれば素晴らしい感動を
奏者と聴衆が一体となって共有することができます。

私が実際に接した実演の中では、
大野和士常任指揮者就任披露公演/東京フィル定期演奏会
インバル指揮/東京都交響楽団定期演奏会
シノーポリ指揮/フィルハーモニア管弦楽団来日公演
の記憶が今も鮮明です。

先年にサントリー音楽賞を受賞された大野和士氏の
受賞記念演奏会のプログラムも、この「復活」でした。
(2011年8月29日/19時開演/サントリーホール)
素晴らしい演奏で、終演後の拍手が鳴り止みませんでした。

下の写真は、私が若い頃に擦り切れる程に聴いたLP
ズビン・メータ指揮/ウィーン・フィル盤の表紙です。
LONDON / SLA-1098-9 (2枚組/5000円)

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-マーラー復活・メータ盤
「刑事コロンボ」シリーズの紹介を続けています。
私はほぼ全作品の日本初放映を見てきたので、
懐かしく想い出しながら記事をアップしています。

この作品は、シリーズの中では淡々と
ストーリーが進行するタイプの回かもしれません。
しかし、じわじわと緊迫していきます。
そして、後半で思わぬ展開を見せます。
ちょっと珍しい作品と言えるでしょう。

DVD「奇妙な助っ人」

###新・刑事コロンボDVDコレクション vol.20###
         新シリーズ第20作
         「奇妙な助っ人」

監督・製作=ヴィンセント・マケヴィティ
脚本=ローレンス・ヴァイル
撮影=ジョージ・コブラサ
音楽=ディック・デ・ベネディクティス
出演:
ピーター・フォーク(刑事コロンボ)
ジョージ・ヴェント(グレアム・マクレイ役)
ロッド・スタイガー(ヴィンチェンゾ・フォテーリ役)
ジェフ・イェーガー(テディ・マクウェル役)
ジェイ・アコヴォーン(ブルーノ・ロマーノ役)


競馬の厩舎のオーナーとギャンブルで借金まみれの弟、
そしてその弟に大金を貸している男が、
事件の直接当事者となって物語は始ります。

尚、主演のジョージ・ヴェントは米テレビ界の大人気スターで、
数々のテレビドラマに出演していた名優です。

隔週刊コロンボ「奇妙な助っ人」

尚、この作品が日本で放送された1995年当時、
トヨタ自動車が「カローラ」のCMに
ピーター・フォークを起用、
しかも刑事コロンボの紛争で登場という、
ファンには嬉しいエピソードがありました。

YouTube / トヨタCM・(1995年 ピーター・フォーク編)


この記事シリーズはまだまだ続きます。
映画は楽し! 音楽もまた楽し!
2026年5月16日開催の演奏会《コントラバス百万石》で初演したばかりの
私の邦楽器作品(改訂初演作品)最近作の紹介です。
〜絃vs弦=三味線とコントラバスの触発!〜と言った趣の作品です。

この作品は、私の造語タイトルの一つ、
「コントラストリングス=Contrastrings」シリーズの第1弾となった、
三味線とコントラバスの為の作品が原曲です。
一昨年にはCDがリリースされました。(詳しくは後述します。)

まず原曲の紹介から。。。



この作品の誕生は1999年に遡ります。
当時、洗足学園音楽大学に音楽学の教員として勤務しておられた
芦川紀子氏が企画・構成にあたっておられた、
<MUSIC LAB 1999 音楽の実験室>というシリーズがありました。
その第7回公演に際しての委嘱作品として誕生したという訳です。

この回では、気鋭の三味線奏者=西潟昭子氏に
スポットライトが当てられることになり、
三味線と西欧楽器のための二重奏曲を書くことになりました。
そこで、三味線とコントラバスの触発し合いながらも
深刻ではなく楽しい音楽を書こうと思い立ちました。

作曲を進めながら、邦楽器の中の絃楽器と
西欧楽器の中の弦楽器の対照と協創という作品の持つ
キーワード二つ、対照=Constrastと絃・弦=Strings
を組み合わせて、Contrastringsという
新たな造語タイトルが頭に浮かび上がりました。

作品は次にような4つの部分が切れ目無く通奏される
約12分の音楽として完成しました。
先ず、定常的な拍節感の全く無い
【第1部分=プレリュード】に始まり、
コントラバスがメロディーを浮遊するように歌い上げる
【第2部分=メロディア】を経て、
三味線とコントラバスが
メカニカルなアンサンブルを初めて見せる
【第3部=スケルツォ】でヴォルテージを上げて、
無窮動の同音連打パッセージの中で
二つの楽器が丁々発止のやり取りを繰り広げる
【第4部=トッカータ】をスリリングなクライマックス
として全曲の幕を閉じます。

初演コンサートの情報を含めて、この作品のデータを
下記にアップしておきます。

###<Contrastrings No.1>
   ~三絃とコントラバスの為の四章~(1999)###
   MUSIC LAB 1999 (芦川紀子主宰)委嘱作品
   Ⅰ. プレリュード Ⅱ. メロディア 
          Ⅲ. スケルツォ Ⅳ. トッカータ
           演奏時間:約12分

初演コンサート:
♪♪♪♪ MUSIC LAB 1999 音楽の実験室Ⅶ ♪♪♪♪♪
           時を超える古典  
  〖西潟昭子の三絃 - 邦楽古典からの問いかけ - 〗
        企画・構成 :芦川紀子
      1999年6月18日(金)19:00開演
    グリーンホール相模大野・多目的ホール
曲目:地唄 / 三絃二重奏曲「楫枕」
      三絃三重奏曲「太鼓の曲」
   田中悠美子 / 「向かい合って en presénce」
   松尾祐孝 / Contrastrings No.1(1999年・初演)
   菅野由弘 / 波濤の舞 - 三味線とピアノのための -
                  (1999年・初演)
出演:西潟昭子(三絃) 田中悠美子(三絃)
   吉田 秀(コントラバス) 大竹紀子(ピアノ)
助演:野澤徹也(三絃) 上原潤一(三絃) 
   大森美樹(三絃)
   
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-MusicLab1999

初演は白熱した素晴らしい演奏で飾っていただきました。
以後、様々な場面で、様々な演奏家の方々に、演奏されている作品です。
楽譜等のお問い合わせは、作曲家に直接コンタクトしてください。

この作品が収録されているCDをご案内します。
初演者の西潟昭子氏のリサイタルのライヴ録音が収録されています。

・・・CD 西潟昭子 / 三絃「縁どられた沈黙」・・・
      TA sounds / TASD-4511
収録曲:三枝成彰 / 三絃協奏曲
    三宅榛名 / くれなゐに涙の色の
    佐藤聡明 / 究極の旅
    松尾祐孝 / コントラストリングス第1番
    菅野由弘 / 波濤の舞
    YUKI森本 / Where being and being seen coincide…
定価=3000円(amazon等で取り扱い中)



次に改訂版(新ヴァージョン)の紹介を。。。

今般、気鋭の奏者=山本昌史氏をフィーチャーしてのチーム百万石主催公演、
《コントラバス百万石》を企画することになり、一章を書き足した新ヴァージョンを
出品して、改訂初演とそして発表した次第です。
新たに書き足したのは第4章で、低音が魅力の両楽器にあえて高音域のみによる
特殊奏法を集中させて、一陣のつむじ風のように駆け抜ける楽章です。

作曲者としては、原曲(1999年版)の四章構成も捨て難い魅力があると思いますし、
改訂版(2026年版)の五章構成にも新鮮な魅力があると考えています。
今後も、両ヴァージョンどちらも演奏していただけたらと願っています。

###<Contrastrings No.1-b>
   ~三絃とコントラバスの為の五章~(1999/2026)###
        《コントラバス百万石》出品作品
   Ⅰ. プレリュード Ⅱ. メロディア Ⅲ. スケルツォ 
        Ⅳ. ブルレスケ V. トッカータ
           演奏時間:約13分

初演コンサート:
♪♪♪♪♪♪♪チーム百万石主催《コントラバス百万石》 ♪♪♪♪♪♪♪♪
      2026年5月16日(土)15:00開演
          KMアートホール
曲目:ジェイコブ・ドラックマン Jacob DRUCKMAN (1928-1996)
     ヴァレンタイン       Valentine (1969)
   橋本 信  Shin HASHIMOTO
     A little emotion(ちょっとした情緒)(2026)
   中川 俊郎  Toshio NAKAGAWA
     『アンチ・コンピュートピアライズド・ファンタジー』
                 コントラバス独奏のための (2026)
     Anti-CompUtopialized-Fantasy for Contrabass Solo
   小川 類  Rui OGAWA
     Cirque intérieur (シルク・アンテリウール)
               for Contrabass & Electronics(2026)
   松尾 祐孝  Masataka MATSUO
     コントラストリングス第1番-b〜三味線とコントラバスの為の五章
                         (1999/2026 改訂初演)
     CONTRASTRINGS no.1-b
        – Five Movements for Shamisen and Contrabass
                     (1999/2026 Revised, Premiere)
   森田 泰之進  Yasnoshin MORITA
     速驚曲第3番(2023/2026 一部改訂初演)
     Impromptu III

出演:山本昌史(コントラバス)
助演:染谷美里(三絃) 

【チケット】https://cb100man.peatix.com
【お問い合わせ】team100man@gmail.com





2026年4月19日開催の【音ト遊ブvol.3〜雅楽器特集〜】で初演したばかりの
私の邦楽器作品(改訂初演作品)最近作の紹介です。
〜持続音が魅力でありながら素材も由来も全く異なる楽器絃の触発!〜と言った趣の作品です。

 

♪♪♪ 松尾祐孝/《天空悠遊V》〜篳篥とクリスタルボウルの為に〜♪♪♪

 

初演:【音ト遊ブvol.3〜雅楽器特集〜】(主催:<邦楽2010>)

   2026年4月19日 としま区民文化センター小ホール

   篳篥:鈴木絵理 クリスタルボウル:鈴木充子

演奏時間:約12分

 

この作品は、持続音に魅力の本質があるという共通点があるものの、

極端に成り立ちが 異なる二つの楽器の為の作品です。

雅楽の中での代表的な旋律楽器である篳篥と、

音具の延長上にあるとも考えられるクリスタルボウルという、

珍しい組み合わせの二重奏作品の誕生となりました。

2025年の《音のカタログ》vol.12 で初演され、

その直後の《EXPO2025 大阪・ 関西万博》会場内で木の文化の国際フェスティバル

《World Wood Day 2025 in Japan》の一環として開催された

【木の文化の音楽祭】のオープニングを飾った作品

「日輪 燦燦 〜 雅楽三管の為の幻想曲」にも一脈通じ、

また近年の私の作品の多くにも共通する、

日本的 な時空感覚(時間の把握の感覚)に特徴がある作品です。

定常リズムをほぼ廃した音楽の 進行を、

空間に漂う音・音響に身を委ねるようにお聴きください。

初演を素晴らしい演奏で飾っていただいた二人の気鋭の演奏者に、

心より感謝申し上げます。

 

 

持続音が魅力のクリスタルボウルという珍しい楽器を導入した二重奏作品は、

この作品で4曲目となりました。音源の定位がわからなくなるような

不思議な響きを持つ(音具とも言えるような)楽器の魅力が、

私の心を惹きつけてなりません。

 

 

国際木文化フェスティバルの日本初開催の各種イベントの回想を続けています。

《World Wood Day 2025 Japan》(《ワールト・ウッド・デー 2025 日本大会》)

(略称:WWD2025)は、2025年3月から11月にかけて断続的に開催されました。

SDGsにも繋がる、地球環境持続的保全の根幹にも関わる"木の良さ"(Wood is Good !)を

スローガンに掲げる、IWCS国際木文化学会(本部USA/CA)とJWCS(一社)日本木文化学会が、

ワールト・ウッド・デー 2025 日本大会実行委員会を組織して開催した国際フェスティバルでした。

皆様のご注目、ご来場、誠にありがとうございました。

 

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3月16日〜19日の仙台でのシンポジウム、3月20日開催の<オープニング・コンサート>、

そして3月21日から27日にかけて展開する<国際青少年木工交流キャンプ>に続いて、

会場を東京大学田無演習林に移して<植樹活動>の式典が行われた後、

4月に入ると、富山県の井波彫刻を会場としての<国際木彫キャンプ>と展開して、

5月下旬には国内3カ所を移動しながら<木工ろくろ実演>が開催されました。

 

木工ろくろ実演

開催日:5月24日~26日    会場:ナカジマウッドターニングスタジオ(大阪府)

開催日:5月28日〜30日    会場:駿府の工房 匠宿(静岡)

 

 

開催日:5月31日〜6月1日 会場:Mt. Fuji Wood Culture Society「まなびの杜」(山梨県河口湖)

 

世界にはさまざまな木工ろくろが息づいています。

日本国内はもとより世界からそういった木工ろくろのエキスパートが集結して、

それぞれの技術を披露したり相互に啓発し合って研修を行うイベントが、

三ヶ所の会場を渡り歩きながら展開されました。

 

 

 

 

毎年の3月21日は、IWCS国際木文化学会が提唱する World Wood Day であり、

国連が制定している 国際森林デー でもあります。

また、10月8日は日本の「木の日」です。

概ね、この3月21日から10月8日にかけての約半年間の会期の中で、

全国各地で各種イベントの断続的な開催を展開する分散開催方式で、

《World Wood Day 2025 Japan》/《ワールド・ウッド・デー2025日本大会》

を開催してまいります。皆様のご注目、ご来場、ご参加をお待ちしております。

 

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開設まもないWWD2025日本語サイトです。今後逐次、情報を更新していきます。

 

 

英語サイトはこちらです。

https://www.worldwoodday.org/2025/

 

明日以降も、各イベントを回想する記事を連続掲載していきます。どうぞお楽しみに!

 

 

このところ、10年以上も前に刊行されていた鉄道雑誌を回想しています。

朝日新聞出版から刊行されている「週刊朝日百科シリーズ」
の一環として毎週発行された雑誌、
<私鉄全駅・全車両基地>のご紹介は今回で第24号です。
前々号と前号の名古屋鉄道の紹介に続いて、本号と次号には
大阪南郊に路線網を延ばす南海電気鉄道の登場です。

"南海"の略称で親しまれている南海電気鉄道は、
大阪市内南部の中心=難波と和歌山を結ぶ南海本線系統と、
密教の聖地=高野山に延びる高野線系統に大別されます。
本号では、南海本線を中心に紹介されています。

私鉄全駅・全車両基地24/南海電気鉄道1

###私鉄全駅・全車両基地24/南海電気鉄道1###

南海本線、高師浜線、空港線、
多奈川線、加太線、和歌山港線、
難波駅、関西空港線、和歌山港駅、等が紹介されています。
その大阪側の起点となる大ターミナルが難波です。
今では高野線の電車も難波が起点で、9面8戦の構内は
複々線にひっきりなしに上り下りの
多彩な種別の列車が行き交う、阪急・梅田駅に
勝るとも劣らない賑わいを見せています。
その難波駅の顔となっているネオ・ルネサンス様式の
ターミナルビルは、東武鉄道の浅草駅ビル等を手掛けた
久野節の設計というと、関東の人間にも親しみが湧きます。
現在は、ファサードを保存してリニューアルされています。

大阪の大ターミナル難波

その難波駅のすぐ隣に、かつてはパ・リーグの雄、
南海ホークスの本拠地として一世を風靡した
大阪球場が在ったことを知る若い方は、
少ないかもしてません。
下の左の写真のように、ホークスのフランチャイズ転出
以降、暫くは住宅展示場として活用されていました。

大阪球場空撮写真も

南海本線は、関西空港の開港後はJR和歌山線と並んで、
空港旅客輸送にも重要な役割を果たしています。
南海には、古くから、和歌山港を介した四国連絡輸送や
旧・国鉄との相互乗り入れによる
南紀方面への直通列車の運行等、
遠隔地への連絡輸送を担ってきた歴史があることも、
一つの大きな特徴と言えるでしょう。

関空・和歌山港

鉄仮面のような特徴あるフォルムの空港アクセス特急専用の
50000系ラピートや、和歌山との都市間輸送特急専用車両の
12000系サザン・プレミアムをはじめとする、
南海本線系統の多彩な車両が紹介されています。
毎号お馴染の全駅紹介も綿密です。

車両と全駅の紹介

次号は25号、南海高野線系統の紹介です。
昨日の記事で予告した通り、
マーラーの交響曲についての私見をこれから綴っていこうと考えています。
暫くの間、このブログに断続的にアップしていきますので、
ご精読いただければ幸いです。

ベートーヴェン以降の作曲家の交響曲を、
作曲年代順に聴き進めていくと、
その作曲家の音楽家としての彫琢が深まって行く様が
浮き彫りになっていきます。
ベートーヴェン然り、シューベルト然り、
メンデルズゾーン然り、シューマン然り、
ブラームス然り、
ドヴォジャーク(ドヴォルザーク)然り、
チャイコフスキー然り、ブルックナー然りですが、
何といってもその圧倒的な量感や楽章数の変節や
声楽の多岐にわたる導入等、
マーラーのその道のり・足取りは別格の存在感があります。

さて、まず最初の交響曲について始めましょう。

グスタフ・マーラーの交響曲第1番「巨人」は、
正にマーラーの青春の息吹といった趣の作品です。
また同時に、初めての交響曲ながら、先達諸巨匠の
名作に一歩も引けをとらない風格さえ感じられます。

まず、第1楽章のソナタ形式の扱いから何とも大胆です。
第一主題が牧歌的であるにもかかわらず、
長大な展開部を経た後に圧縮した再現部に突入し、
その再現部事態が終結部(コーダ)として機能するという
何とも心憎いばかりの構成を獲得しています。
また、完全4度音程を基調として空間的な序奏は、
後の更なる大交響曲群に見られる楽想の萌芽と
見てとれます。
その完全4度音程は、他の交響曲でも基本動機の
主要構成要素としてしばしば活用されます。

作曲当初は5楽章構成の交響詩として構想されたこの作品、
じつはここに「花の章」という副題が付せられた楽章が
挟まれていたのですが、最終的には削除されました。
20世紀突入間近という後期ロマン派の時代の流れの中で、
標題音楽(交響詩)路線を進むのか、
絶対音楽(交響曲)路線で進むのか、
迷いもあったであろうマーラーの心情が伺われます。

第2楽章は、マーラー流のスケルツォです。
スケルツォとしてはやや遅めのテンポながら、
若々しさと独特の存在感があります。

第3楽章は、不思議な感じがする緩徐楽章です。
交響詩の段階では「カロ(Callot)の画風の葬送行進曲」
という副題が付せられていました。
マーラーのユダヤ人としての気質や感性が
色濃く反映された音楽なのでしょうか。
とにかく独特の雰囲気に支配された音楽です。

第4楽章(終楽章)のソナタ形式がまた独特です。
第一楽章に比べると、提示部・展開部・再現部・終結部の
均等に近くバランスしていますが、
展開部の終盤から再現部の冒頭にかけては重層的で、
第二主題が先に再現している
シンメトリック構成と見ることもできますし、
展開部の最後に属音保続音上で第二主題が変容している
という風に捉えることも可能です。
マーラーの場合、これを決めつける必要はなく、
どちらにとっても良いような柔軟性と重層性を持っている
と考えた方が良いと私は思っています。
圧倒的で輝かしい結尾は、ベートーヴェン以来の
「闘争から歓喜へ!」という交響曲のモットーの
正当な継承者をアピールするに充分と言えるでしょう。

さて、このような論理的な構成についての解説はともかく、
この作品から放射される若々しいエネルギーは、実に魅力的です。
そういった側面をロマンたっぷりに歌い上げた名演は、
下の写真(LP/CBS-SONY SOCL-1054)の、
レナード・バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィル盤が、
未だに私のベスト・ワンです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-マーラー「巨人」LP

若い方々も是非、演奏時間約55分のこの作品を、
じっくり味わいながら聴いてください。

現音(特定非営利活動法人日本現代音楽協会)主催公演にも数多く出演され、

現代音楽シーンを長年にわたって先導していただいております

フルート奏者のレジェンド"小泉浩"氏が、

福士則夫作品と武満徹作品によるプログラムを披露される"二人展"コンサート、

が、来たる6月24日に開催されます。

 

私自身のこととしては、30年ほど前の現音の企画で拙作を一度だけ演奏していただいき

数々のアドヴァイスをいただいたり、
藝大三年提出作品のオーケストラ曲が藝大オケで演奏された時に

フルートパートを演奏していただいたことなど、
お世話になったことが思い出されます。修行中・駆け出しの頃の私にとって、

誠に貴重で光栄な経験となりました。
 

都心からはやや離れた"ルネこだいら"(最寄駅:西武新宿線 小平駅)での開催ですが、

お時間の許す方は是非、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

 

小泉 浩の演奏会 武満徹、没後30年記念

「福士則夫・武満徹 2人展」

2026年06月24日(水) 19:00開演[18:00開場]

ルネこだいら中ホール

 

チケット:一般 4,000円 / 大学生 2,000円 /

高校生以下 1,000円(前売のみ)

 

Program: 

福士 則夫   カモメは岬を巡り  精霊の森  6月のうた 

武満 徹   マスク  巡り     そして、それが風であることを知った

 

出演:

小泉 浩(フルート) 木村 茉莉(ハープ) 織田 なおみ(フルート) 甲斐 史子(ヴィオラ) 福士 則夫(作曲)

 

「刑事コロンボ」シリーズを引き続き紹介していきます。
私はほぼ全作品の日本初放映を見てきたので、
懐かしく想い出しながら記事をアップしています。

今日ご紹介する作品は、何とコロンボ刑事が
ギャングになりすまして潜入捜査をして、事件の核心に
迫っていくという、面白い展開になります。


DVD「死を呼ぶジグソー」

###新・刑事コロンボDVDコレクション vol.19###
         新シリーズ第19作
        「死を呼ぶジグソー」

監督・製作=ヴィンセント・マケヴィティ
脚本=ゲイリー・デイ
原作=エド・マクベイン
音楽=ディック・デ・ベネデフィクティス
出演:
ピーター・フォーク(刑事コロンボ)
エド・ベグリー・Jr.(アーヴィン・クラッチ役)
タイン・デイリー(ドロシア・マクナリー役)
バート・ヤング(モー・ワインバーグ役)
ハリソン・ぺイジ(アーサー・ブラウン刑事)


この作品では、ピーター・フォークと名優=バート・ヤングの
練達の演技と台詞のやりとりが、大きな見どころになっています。
とても楽しく見られる作品になっています。

週刊「新・刑事コロンボ19]

尚、日本では「刑事コロンボのテーマ」として親しまれている
ヘンリー・マンシーニ作曲の名テーマ音楽は、
このシリーズの放送枠であった「ミステリー・ムーヴィー」の
テーマ音楽として作曲されたものです。



この記事シリーズはまだまだ続きます。
映画は楽し! 音楽もまた楽し!