第16話
★前回までのあらすじ
5月7日
えっ、僕にとって生きている実感とか、生きている意味がなにかって?
「苦しみ、悲しみ、辛さ、怒り、恨み・・・」
それだけ。楽しいことなんかなにもありません。
だから、僕は生きていることより、死ぬことを選びます。
僕のこの気持ちを理解し同調して、僕と一緒に死んでくれる人がいましたら、どうかご連絡をください。
S・Y (13歳)
「やったね!」
「今日も大成功じゃん。店の店員が♡彡訪問ありがとっ♡彡来ちゃったぁ♡彡ALOHA
なんちゃってね・・・」
陽菜ちゃんたちは店を出ると、まったく万引きしたことを悪びれる様子もなく、逆に自分たちの盗みが上手くいったことを賞賛しあっていた。
シンデレラは、自分が妹のように可愛がっている、そんな陽菜ちゃんの心無い姿を見ていて、とても悲しくなった。
そして、陽菜ちゃんの家庭の中が翔くんの不登校や自殺未遂をきっかけに、ここまで荒んでしまっていることに、口惜しさを通り越して寂しさすら感じた。
シンデレラは、小学一年生の児童が遊びに出掛けるのには不自然な時間の、もう午後の七時を過ぎているというのに、まるで陽菜ちゃんが小学一年生とは思えないような、コギャルみたいなに顔をガングロに化粧し、とても大人びた肌を露出した派手な格好でどこかに遊びの出掛けるのが気になり、彼女がどこで何をしているのか?を確かめるために、その後を付けることにした。
ところが、シンデレラが陽菜ちゃんの行き先で見たものは、なんと彼女が彼女の遊び仲間と思われる、彼女と同じように顔面をガングロに化粧し、それぞれにカラフルな衣装を身にまとった女の子四、五人の仲間と一緒に、遊びの途中で立ち寄ったドラッグストアでその店の店員の目を盗んで、口紅やマニキュアなどの化粧品を万引きする現場だった。
ただ、シンデレラが陽菜ちゃんたちの万引きをする現場を目撃して、特にまた凄い気になったのは、その万引きの現場のことよりも、彼女たちのその手馴れている万引きの手口だった。
そして、その万引きの手馴れた手口から推測すると、彼女たちが今日の盗みが初めてではないことは、すぐに直感できた。
その夜、さっそくシンデレラはその真相を調べるために、陽菜ちゃんが帰宅して眠るのを待って、彼女の夢の中にワープすると同時にタイムスリップして、彼女の過去の行動を何日間か追い掛けてみることにした。
シンデレラのその予感は、彼女の思った通り的中していた。
陽菜ちゃんたちは遊ぶ金欲しさに、いろんな店で盗んだ商品を、知り合いの少年を通じて金券ショップや質屋などに売りさばいていたのである。
―このままでは、陽菜ちゃんやこの子たちは本当の犯罪者になってしまう。なんとかしてあげなくては・・・―
「でも、陽菜ちゃんたちに“今あなたたちがやっていることは犯罪(窃盗)だ・・・”と、どうして分からせたらいいのだろう?下手に強引に止めさせようとして、逆に彼女たちに反感を持たれても困るし・・・」
「今は、こんなときのための相談相手のキューピッドおじさんも、翔くんを不登校や自殺未遂するまでに、心身共に追い込んだ犯人の手がかりを探すために、彼の過去の夢の中へタイムスリップしていないし・・・」
シンデレラは、かなり今回のことでは時間を掛けて、自分の中であれこれとその解決策を考えたが、結局陽菜ちゃんを含めて大事な子供たちの将来が掛かっていることを思うと、まだまだ自分の経験の乏しさからも、そうたやすくその答えを出すことは出来なかった。
その結果、やはり最後はこんなときには七人の小人たちのリーダーでもあり、シンデレラの一番の良き理解者でもある、ルドルフおじさんに相談するのが一番いいだろうと思い、彼に電話をして相談することを決めた。
「なんとしてでも、少しでも早くこの問題を片付けてあげて、かつてのように陽菜ちゃんが心から笑顔で日常生活が送れるように立ち直らせてあげないとね・・・」そう、自分の心に強く誓うシンデレラであった。
最初に表記するのをついうっかりして忘れていましたが、本作品に書かれています赤い文字部分の文章は、当caféに遊びにお出でいただいたみなさんの「足跡メッセージ」を、みなさんとの親睦を図ったり遊びを楽しんだりするために、本作品のストーリーづくりのヒントにして文章化したものです。
「Super SantaClaus シンデレラ」テーマソング
♪あのね あのね
普段のシンデレラは とってもチャーミングでお茶目な 17歳の女子高校生の女の子
♪でもね でもね
世界中の子供たちの夢の中の願いを受けて 天のパワーに導かれ
いちど “Super SantaClaus シンデレラ”に変身すると
宇宙でいちばん強い 女スーパー戦士
「天よ、我にSuper SantaClausの力を与え給え!変身アーメン!!」
この国に助けを求めている子供あれば その国に不幸に苦しんでいる子供あれば あの国に悲しくて泣いている子供あれば
世界の未来の子供たちの希望と平和を守るために 今日も悪と戦うシンデレラの旅は続く
マザー・テレサの教え
第9回
マザー・テレサの話の中に、よく“祈る”という言葉が出てきますが、それは私たち人間が生きて行く上で欠かせないものだと思います。
ただ、その祈りで大切なことは自分自身のことを祈ることも大事なことですが、いかに自分以外の家族や愛する人のために祈るのかということも、大切なことだと思います。
そして、一番人にとって必要なことは“祈る”ことと同時に、すべての人や物に対して「ありがとう」という言葉を素直に言えたり、自分の心に持ったりすることではないかと思います。
今日は、そんな“祈り”に関します歌詞を、自分の頭の中に浮かんでくる思いのままに書いてみました。
♪あなたは 誰のために祈りますか
自分自身や 家族のためですか
それとも 誰かほかの愛する人のためですか
だけど・・・ 人が生きるのにいちばん大切なことは
“祈る”気持ちと同じように すべての人や物に対して
「ありがとう」という言葉が 素直に言えたり
いつも心の中に 感謝の気持ちを持つことでしょう
そして すべての人や物に対して あなたの愛を施すことでしょう
きっとそしたら明日になれば 今日までの自分の殻に閉じこもって悩み苦しんでいる自分とは違う
何もかもが希望に燃えて輝いている 新しいあなたに会えるでしょう
今日の一口メモ
現在ヤブログで公開中の作品、~青春うたものがたりシリーズ1~「風のある町」が、1年近く経った今なお単体の作品として、GoogleやYahooなどの検索サイトで1位になっています。
例えば、Yahooで言いますと、96,000,000数(11月25日現在)という天文学的な数字の中で、1位ということです。
この現実は、いかに本作品が多くの読者のみなさんに愛読されて応援していただいているかの、真の証だと言えるのではないかと思います。
またそれと同時に、当ブログ関連のこれまでの1日の訪問者数5,000人という最高記録を樹立しているのもこの作品ですから、自画自賛になるかもしれませんが、こんな凄い作品を自分が書いたんだと思うと、正直に言いまして大へん感動しますね。
~青春うたものがたりシリーズ 1 ~「風のある町」
/ A town with the wind
「風のある町」
風のある町を君は去って行った きっともう帰れないと知っていたから
(片道切符一枚で・・・Woo Wooo)
知らず知らずにいつか 二人の間を急ぐように時間が駆け抜け
知人(ひと)を通じて聞いていた 君の噂も聞かなくなったいつからか
あのまま君が生きていてくれたなら 二人にとってどんな人生があったのだろう
歳をとったせいだろうか こんなにも涙もろくなったのは
もう帰れないからだろうか 君と過ごした思い出の場所へ
どこまでも青く澄み切った 星空を見ていたら
子供のように夢を見る とても惨めな大人の姿の僕がいた
歳をとったせいだろうか 意味もない自分探しをするのは
もう帰れないからだろうか あのときめきの青春(じだい)の瞬間(なか)に
心地よい陽だまりの中の 眠りから目覚めたら
輝きもときめきもない 時の流れに置きざりにされた僕がいた
--♪ただ、キミを愛してる・・・--
大輝の大学のゼミの最中に、彼の携帯電話の着信音である“中島美嘉の雪の華”教室中に鳴り響き、百合子から愛が急激な体調の異変を起こし、彼女の死を知らせる電話が入ったのは、彼が風のある町に帰ってから3日後のことだった。
「か、亀梨さん、あ、愛が今日の午後1時25分に亡くなりました・・・」
「え、え、えっ!!」
百合子が話していた、愛が最後に大輝宛に書いた手紙が送られて来たのは、ちょうど彼女が亡くなってから1週間目のことだった。
ただ、相当に弱り切った躰で無理をして書いたのだろう、書かれている手紙の文字がところどころ力が入らずに上手く書けなくて、何度も繰り返し上からなぞられて書かれていた。
そして、大輝が愛が書いた手紙の封筒を開けると、その中には手紙と一緒に彼女が結婚式の時に、大輝とペアではめていた指輪が入っていた。
それを見たとたん、大輝の目頭は自然に熱くなり、いつの間にか次々に勝手に涙が溢れ出して来て止まらなくなっていた。
―私が世界中で一番愛している大輝へ―
ごめんね。本当は大輝と一緒にお互いに年を取るまで生きて、“風のある町”で暮らしたかったのに、私だけが勝手に先に死んだりして・・・・・
でも、大輝と“風のある町”出会い、2人が一緒に暮らしたのはわずか3ヶ月たらずだったけど、私にとっては30年や40年分以上の価値があったのは、嘘じゃなくて本当のことだからね。
大輝がこの手紙を読んでいる頃には、私はもうこの世にはいないと思うけど、せめて最後くらい本当のことを言っておかなくちゃあね。
実はね、私が「大空を飛んでみたい・・・」というのは、あくまでもパパやママや堂本先生を説得するための口実で、実際には仮でもいいから私の生きている証の思い出として、私が世界中で1番大好きで1番愛している、大輝と結婚式を挙げたかったの。
おそらく、うすうす大輝はそのことに気付いていたと思うけど、それなのに何も言わずに私の我儘に付き合ってくれて、本当に心から感謝しているからね。
それと、もしかしたら私が死んだらパパがあんな性格の人だから、もう私たちがどんな形にせよ会えることは一生ないかも知れないけど、私が22年の人生を生きて来た中で、私にとって大輝に会えたことは1番幸せなことだったし、もう人間としては生きられないけどもしも私の魂が永遠に行き続けていれるのなら、ずっとこれからも2人を引き合わせてくれた神様には感謝すると思うよ。
ごめんね。本当はもっともっといっぱい大輝に対する私の思いを書き残して置きたいのだけど、もうちょっと躰がきつくなって来て無理みたいだから、ここら辺でやめとくね。
あっそうそう、私の最後の伝言として聞いて欲しいのだけど、大輝と結婚式を挙げた時にはめていた私の指輪を手紙の中に一緒に入れておくけど、これは2人の思い出を大事にして貰いたくて入れたのじゃあなく、大輝が学費や生活費などに困った時に、いつでもこれを処分して役立てて欲しくて入れたのだから、何か困ったことがあったら遠慮なんかしないでそうしてね。
そしてまた、これが私の大輝にしてあげられる最後のプレゼントだしね。
それと、えーっとえーっとなんだったっけね・・・もひとつ何か言っておかなくちゃいけないことがあったんだけど・・・
あっ、そうっか!私みたいに大病を経験しないと、本当の健康のありがたさってついつい忘れがちだけど、ほら大輝って凄いタバコ吸うじゃない。
だから、無理にとは言わないけど、大輝が我慢できるのだったらタバコは止めちゃって、絶対に健康にだけには気をつけて、ずっとずっと私の分まで長生きしてね。
私が世界中で一番愛している大輝へ・・・
あなたの内縁の妻・・・愛より(^^♥
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