隙間です

人として

生きることが

もう つらいのです

隙間より

心の隙間

                 ループ

どうしても やりきれないことがあった どうしても 自分という己を確かめたかった

波打ち際を歩きながら 自分の陰を追いかけた 自分を追い求めて

無理に人生の落としてしまった 心を拾い集めて 砂浜を途方もなく歩いていた

犬を連れ 散歩をする老人 寄り添うように海を見ている男女 そして 吹き抜ける風

果てしなく続く波 頭の中を人の憎しみだけが葛藤する このままでいいのだろうかと

雲が自分から逃げるように流れ 波がしぶきとしぶきがぶつかり合い 時間が過ぎていく

脈打つ鼓動が波とループする 目に映る 落ちかけた太陽がとても優しく思えた

ずっと 海を見てた ずっと 遠くの彼方を なぜか また 海を見てた





このまま 静かに人間の灯を消したかった 波に流れるまま 君の所に行きたかった

目の前の海を見ながら 見えない君を探してた 見えないうしろ姿を

過去に打ちのめされても 孤独は変わりはしなかった スーツのまま 腰まで海に入っていた

冷たい海 遠くに見える小さな貨物船 海に光り輝く太陽 そして 揺れる波 

終われない人生 思えば思うほど 悲しさが涙になる このままでいいのだろうかと

海に見える君の陽炎が消え 激しい波が自分の胸に突き刺さり 新しい波が現われる

脈打つ鼓動が波とループする 君の場所へはたどり着けない 臆病な自分がとても情けなく思えた

ずっと 君を探していた ずっと なぜか 遠くの過去を ずっと また 君を探してた


詩:隙間

隙間です

いつのころからか

僕は 君を必要になっていた

聞こえて ほしい

届いて ほしい

この 僕の鼓動を

隙間より

ニコニコ

                  声

僕の鼓動が聞こえますか       貴方の心が深く感じられるのなら

僕はどうなってもいいのです     貴方の声が聞こえるだけでいい

雪解けの太陽の下で          僕は山の向こうをずっと眺めています

太陽よ貴方の力をわけてください   神様よ いるのならば 見ていてください

やまびこのように心に響く       微かな 声を探しています

貴方のそばに一生いたいから     僕が眼を閉じるまで 君を見ていたいのです



僕の愛情が届いていますか     君のやさしい言葉が僕の命ならば

僕はどうなってもいいのです     君の事を抱きしめるだけでいい

国道の路肩に座り           僕は生きている実感を肌で感じています

太陽よ貴方の光をわけてください  神様よ いるのならば 見ていてください

やまびこのように心に響く      微かな 声を探しています


ほんの少しだけの人生なのだから  僕が死ぬまで 君を忘れたくないのです


                       詩:隙間

隙間です

この世の中に

幸せになる 薬なんて なにもないんだ

あるのなら

胸の中の

勇気です

隙間より



心の隙間

                      勇気

本当は ドアをあけることができたかもしれないね 日差しが厚いカーテンで閉ざされている

入るたびに現実が過去になり そこにいるほど どれだけ感情が震えるのだろう

薄暗い部屋の中で あの時間はなんだったのだろう 一人考えている

ドアの前で下を向き 眼をつぶっていた

そうだね 僕が大人じゃなかったかもね

そうだね 僕が君を引き寄せる事が もっと できたかもね




最初から 生き方が間違っていたかもしれないね 君は他人を閉ざしていた

帰るたびにスタートに戻り そこにいるほど どれだけ僕は温かみをを感じたのだろう

ホコリかぶったピアノの前で それをぬぐう事はできなかったのだろうかと 僕が考えている

本棚の前でしおりに入った本 見て 僕は泣いていた

そうだね 僕が勇気をだせば よかったのだね

そうだね 僕が君を助けられる事がもっと出来たかもね

                
                                    詞:隙間