隙間です

夢は現実になり

現実は幸せになる

隙間より

心の隙間

                 夢愛

真っ白なテーブルクロスの上には庭で取れた真紫のブルーベリーと君の手作りのヨーグルト

僕の前にはウェッジウッドのコーヒーカップ 隣の椅子には飯を待っている 子犬がいる

森の中で朝の透明な風を感じ 焼きたてのパンの匂いがする理想の家庭を願ってた

小さなキッチンで料理をする うしろ姿の君 遠くで聞こえる小鳥の声が幸せであった

いつも心を掴みたくて でも いつも心が掴み取れなくて 君が消えることが恐かった

テーブルの上のグラス 残された氷だけが溶けていた 君のままでいい いつまでも僕の中にいるから 





落ち葉がゆっくりと二人に落ちていた 坂道を息を切らしながら君と手を繋ぎ歩いた 

太陽の光が樹のあいだをフラッシュバックのように僕らを照らしている 

本気に人を愛すれば 君が振り向いてくれるのだと いっしょにいることが愛情表現だと思ってた

山の頂上の公園で子犬と遊ぶ君  たかだか それだけの事が僕には幸せだった

いつも君を見ていたくて でも いつからだろう 君が見えなくなることが不安だった

僕の記憶の中では ずっと 生きている 取り残されたエプロン いつまでも君のそばにいるから


詩:隙間

隙間です

約束が まだ 残っている

進まないより

進んだほうが良いと想った

未練を残すのなら

僕なんて いらない

隙間より

心の隙間

                つながり


飾りなく歩いてきた道を 今 二人で見つめなおしています

少し秋が訪れる前の静かな湖が部屋の窓から見えるホテルで 

ロウソクが灯火のように僕らは 優しく揺れ 哀しく怯えていた

 人の言葉で左右されることが とても嫌で 都会で迷い苦しんで

 ずっと 君を待っていたんだよ もっと 君と繋がっていたい

 つながりばかり 追い求めてきたけど 最後は ここの場所なんだ

愛される意味を探そうよ そして 君も僕も 新しいつながりを求めて




どれだけの事をしてきたのかも 僕らは過去を忘れてしまったね

森の匂いがする だれもいない公園のブランコで

 子供の頃のように 僕らは 嬉しく頬笑みを浮かべ 遊んでいた

きりかぶの年輪の上に腰を下ろし 背中を合わせ ずっと同じ夜空を見てる

 ずっと 君を待っていたんだよ ずっと 君と繋がっていたい

 つながりばかり 追い求めてきたけど 最後は  君の場所なんだ

愛させる意味を探そうよ そして 君も僕も 新しいつながりを求めて


詩:隙間

隙間です

いつも いつも

空を見ています

あの日 二人で見た あの空を

隙間より

心の隙間



              風の色

   静かな夏の終わりだった 過去の想いを胸にしまい
   
   少し涼しくなった山の上の湖畔を ただ 二人で歩いた

   ただひたすら 湖に泳いでいる自由な魚を羨ましいそうに見てた

   目まぐるしく進んでいく時間 僕らと同じような心で動く空
   
   君は こう 下を向きながら呟いた  風の色は何色ですかって

   目に見える光輝く未来    目に見えない 心の色 

   ずっと 僕らは 手をつなぎ 芝生の上で 目をつぶってた
 
   one time  for you       all time     for you

   


   高速道路近くの公園で 売れない大道芸を見てた
   
   アイスクリームを頬張りながら 久しぶりに二人で笑ってた

   目の前にいる 子供連れの家族が とても微笑ましく思えた

   うまくいくことができない歯がゆさ 僕らの求めている夢空間

   君は こう うつむきながら ささやいた 風の色の何色ですかって

   目に見える二人愛情  目に見えない過去の色

   そして 僕らは 手をつなぎ ずっと幸せを待っていた

    one time for you         all time     for you


   詩:隙間