age
もしもこの世が舞台なら……
第7回「コンビ解散だ」
毎回渡辺謙さんの声による
格言紹介から始まりますが
今回はこれでした。
ややネタバレがありますので
見終わった方限定
あるいはまったく興味がない方
向けの記事かも。
まずい食材はない
まずい料理があるだけだ
ミッシェルサラゲッタ
かつて書いた記事
王様のレストランでは
三谷さんが拵えた
ミッシェルサラゲッタで
これは面白かったのだが
今回はシェークスピア
果たしてどうなのかと思っていた。
今回のは良かったですね。
漫才コンビ
コントオブキングスの
彗星フォルモンと王子はるお。
王子はるおだけが
テレビプロデューサーの目にとまって
単独レギュラーに抜擢された。
このチャンスを活かすには
コンビ解散するしかない。
兄貴分だった
彗星フォルモンと別れるシーン。
悔しさをこらえて王子はるおに
笑顔で手を差し伸べる
彗星フォルモン
「親父が待ってるんだよ」
王子はるお自身も葛藤を抱えながら
これを無表情で遮った
息子を迎えに来る偉大なるコメディアン
ポニー田中
堺正章は前回まで劇中のテレビ画面のみ
こないだ書いたとおり映画に於ける南伸坊
のようなサービスかと思っていたら
それだけではなかった。
前回第6回で何気ない会話から
ポニー田中は王子はるおの父
であることが明かされて
第7回でこうなりました
計算し尽くされているんですよね。
この一連は冒頭の言葉が生きていますね
コントオブキングスのお二人が
彗星フォルモン、王子はるお
という不思議な名前だったのに
合点がいきます
シェークスピアのヘンリー4世
放蕩息子のハル王子は
飲んだくれのおっさんフォルスタッフと
遊びまくっていたのだが
親父の忠告で一念発起し
ヘンリー5世となる
ヘンリー5世となった
かつてのハル王子
訪ねてきた
旧友フォルスタッフに対し
「お前など知らない」と
冷徹にあしらう。
シンクロさせながら
まさに「この世は舞台」を
よく現わしていると思います
またまた再び
楽屋云々は知らんけど^^;
舞台裏(楽屋)とは何か
まさに彼の舞台劇
show must go on で
描かれていますね
言葉にしなくとも分かる
ここは未だにヤボじゃないかとは思ってます。
さて、主人公の久部三成(菅田将暉)も
舞台を成功させるため
姑息な男に成り下がりました。
これも「かつての私だと思ってはいけない」
次回第8回は三谷さんによると
菅田将暉さんの歴史的名演が
見られるとのことですから
前段となったであろうこの第7回は
よく出来ているのではないですかね。
いつもの三谷さんだと思いました。
例えばですね
今ドラマとキャストが被る
鎌倉殿の13人第一回
女装して逃げ回る源頼朝(大泉洋)
これって大河でやり過ぎじゃないか
という声もあったのかな
これっておそらく
三谷幸喜さんが大好きな
お熱いのがお好きのオマージュ
三谷さんの脚本って
小ネタが詰め込まれていて
二度楽しめる構成が多い
しかしそれを全然知らなくても
クスっと出来るんですよね。
今回はシェークスピアを題材に
同じことをしているのですが
少し分かりづらいのかも知れない。
知らなくてもクスっとなる
要素が少ないのかも知れませんね。
でも面白いとは思いますよ。
まずい食材はない
しかし解釈する側の問題で
まずい料理にしてしまう事って
世に沢山溢れているように思いますね。







