一連のことで

お分かりいただけると思うが

自分は単純行動を

愚直に繰り返せるタイプ。

 

一般にありがちな運動音痴

例えば古市憲寿さんのように

運動自体をコバカにして

参加を拒んだタイプではないのだが

いちいち誤解を受けてきた。

 

「あいつは勉強ばかりしていて

運動しないから動けない。」

 

むしろ動きたい方

参加したい方だったのにね。

自分では認識できないのだが

人と同じ動きが出来ないだけ。

だから絶対に勉強はしていないし

遊んでばかりいるんだよって

過剰にアピールしないと

更なる仲間ハズレに繋がったわけ。

走りまくり自転車こぎまくり

野球遊びしまくり

みんなが塾の時間は球場にいるよってね。

 

「人と同じ事ができていないのでは?」

これに何となく気づいたのは

4歳くらいだっただろうか。

幼稚園のお遊戯の最中だ。

周りの子どもたちから

いちいち笑われるのだ。

幼稚園の若い女性教員は

優しい人が多くって

それを特にコンプレックスに

感じることはなく

過ごしてきたけれど

漠然とした不安感自体はありましたね。

 

これが更に進んだのは

小学校入学以降である。

前へならえ だ。

右向け右とかの号令

朝礼でのラジオ体操

悉く人とは違ったらしい。

加えて厄介だったのは

幼稚園児と小学生の差。

わずか数年でも成長していて

笑うだけの幼稚園児とは異なり

「言われたことの出来ないのはダメ」

と急に説教臭くなるんだな。

よって『セイギの衣』をまとった

こいつはいじめられて当然というタイプの

イジメが始まるわけだ。

しかし所詮ガキのイジメだし

大したことはない。

このときの教諭は

一緒になって責めなかった。

 

ただ同時に運動に関しては

お客さん扱いでしたね。

普通は動作を見せただけで理解が出来る。

ところが自分は手取り足取りでも

同じ事が全く出来ない。

決して古市タイプのように

コバカにしているわけでも

拒んでいるわけでもなく

やる気だけはあるんだけどね。

「こいつには何を言っても無駄だ」

という諦念に支配されているのが

否が応でも分かる。

だからなわとびは回せないし

いつまで経っても飛べない。

 

最初は黙ってみていた母も

たまりかねて

学校から帰った後

長時間根気強く付き合ってくれた。

肉親以外どうしようも

なかったんだよね。

母のオカゲで前回しだけは

出来るようになって

不格好でも持久力だけ抜群

トライアルでも最後まで

一人残って飛び続けられるようにはなった。

 

自分が運動能力に於いて

著しく他人より劣っているのは

分かっている。

この後はひたすら愚直に

校庭周りだったね。

今は兎に角歩く。

 

運動以外では人並みに

頭は働くと思うが

こと運動に関しては

効率よい動かし方が

全く分からない。

ウンザリするほどの

サブノーマルを多数抱えている。

だから量をこなすだけなんだよね。

動かさないよりマシだろうよってね。

 

人の手助けは得られにくい。

だからね人が数秒で気づくことに

10年かかったりする。

例えば100m走のタイムだね

高校生の時校庭を

ランニングしていて突如閃いた。

それを実践したらいきなり

タイムが2秒縮まった。

大喜びしていたら

エリートだらけの周囲に

心底コバカにされたっけ。

私が2秒縮めたタイムより

通常で2秒以上早く走れる輩には

到底理解出来なかったんだよね。

 

これも以前書いたっけ。

愛すべき岡田彰布さんと

月亭八方さんのネタに絡めて。

私は口をポカ~ンと

開けている子どもだった。

 

不自由を克服するために

尋ねたハリ治療院

アラフィフの女性鍼灸師W先生

「口をポカーンと開けていると

バカに見えて損するから

閉じた方がいいわよ」

これは金言で一発で治った。

これまで何故自分が

ツラく当たられるのか

そうさせないためには

どうしたら良いのか

瞬時に分かる過不足ない提言。

 

私は9歳の時壊れた。

25歳の女性教師が

悉くツラく当たった。

そのうちの一つ

『お前はいつもバカみたいな顔してんな』

『お前は人をコバカにしてるのか』

『お前は生きていて楽しいんか』

これは氷山の一角だったが

T田M由子ソックリの口調で

授業中から休み時間

給食、放課後に至るまで

ずっと責め立てられた。

どうしたら良いのかが

サッパリ分からず壊れた。

しかし口開けに関しては

鍼灸治療師のひと言で

瞬時に解決したわけだ。

 

蛇足で書くのよそう思ったが

この25歳の女性教師は

確か2学期から姓が変った。

離婚調停の真っ最中だったのだ。

ある保護者からコッソリ言われた

「男性不信による八つ当たり」

女性には良く分かるらしい

知らんけど^^;

 

この年になってこんな言うのも

他責の極みで情けない限りだが

効果的なアドバイスに恵まれなかった

とは言えそうだね。

やる気があって

博愛の水泳教室訪れても

10分でハイジョ

一生のトラウマになるような

言葉や仕打ちを受けたから

自己解決以外なかったんだよ。

だから100mをまだ人より遅い

2秒縮めるのに10年もかかったわけ。

 

でも今は便利だよ。

イヤな人間に抽象的に

ガミガミ怒られることなく

機械で極めて具体的に

誰の手も患わせずに

問題点が把握出来るんだよ。

愚直に10年続けて

閃いたことが

機械の数値を見ることで

大幅に縮めることが出来る。

 

今回で言えば

歩幅と平均速度だよね。

これを見ただけで

試行錯誤がしやすくなって

アッという間に改善できたわけ。

 

自分には向いているよね。

これは全てのことに当てはまって

半世紀前に比べて

数字の分析は容易くなってるんだから

アフォなセンモンカよりは

よほど役立ちそうだよね。

 

彼らには明らかに優生思想や

特権意識があって

過干渉と突き放しの両極

我々のニーズとは常に真逆

こちらは今も昔も

変っていないのかも知れない。

 

だから便利な時代

余計に自分で何とかしないとね