出題

 

 

上記は厚労省が

ワクチンを打った場合

打たなかった場合で

心筋炎に対するリスクを

比較したグラフである

 

(厚労省は明記していないが)

Eの数値は

下記のデータから算出している。

 

コロナ年代別入院者数と

心筋症発症者の実数

 

ここでグラフの信憑性について

考えてみよう。

 

太郎「Eの834人という数値は

15歳から40歳未満の男性

コロナ罹患の入院患者

4,798人から算出してるね。

4÷4798×1,000,000=833.68……

であるから合理的で正しいよ。

従って、ワクチンを打たないと

打った場合より心筋炎のリスクが

大幅に上昇するという

厚労省の啓蒙は良心的だと思う」

 

花子「いや、この比較は

そもそもオカシイと思うわ。

本来はワクチン接種者と

未接種者の心筋炎発症の比較を

するべきじゃないかしら。

これは罹患者ではなく

わざわざ入院患者と

比較しているわね。

そもそもこの年代の

入院患者が100万人って

現実的数値じゃないわよね。

それとワクチン対照群が10~29歳なのに

入院患者が15~39歳なのもオカシイし

発症ゼロの女性を排除したのも

数字を過大に見せるため

作為を感じちゃうのよね」

 

さて、太郎さんと花子さん

どちらが科学的でしょうか。

1.太郎さん

2.花子さん

正しい方をマークしてください

 

こう出題すれば

大抵の受験生が正解

できるのではないですか。

 

ここまで何回か書きましたが

『チェリー』『排除』と

『低確率の誤謬』

初歩的な統計トリックです。

 

そもそも4人しかいない患者を

母数の少ない入院患者を分母にして

100万人当たりとすることで

数値を大きく見せています。

更にはゼロの女性を排除して

より数値を高くする念の入れようです。

ワクチンが29歳までなのに

入院患者が39歳までなのは

おそらく入院患者群に

29歳までの心筋炎が

殆どいなかったからではないですか?

 

確率で書けば男性入院患者で

4÷4798×100=0.083%

これって久慈のHRの確率

0.1%より低いのです。

罹患者を分母にすれば

更に小さくなりますし

女性に至ってはゼロです。

 

これでは危機を

感じさせることが出来ないので

あらゆる策を弄して

危機を煽ったわけですね。

 

厚労省の加工データに過ぎぬ

二次情報に過ぎぬ

834人という数値

を鵜呑みにせず疑問を抱き

算出の根拠とする

一時データさえ探せば

たちどころに矛盾が分かるのです。

つまり盲信が一番アカン

興味を抱いて根拠を探す努力さえすれば

ごく簡単な算数詐欺にすぎない

ことが分かるのです。

 

繰り返しますが統計詐欺の初歩です。

このようにお膳立てした

試験の解答なら瞬殺でしょう

なぜ現実だとスルーされるのか?

一次情報を取得して

自分で考えないからですね。

 

このケースで言えば

最初のグラフが提示された段階で

鵜呑みにしています。

 

スライム作成の今問題では

直ぐ下に表を添付し

「考えるように」

誘導しているわけですが

この作業をする人が

現実には少ないのです。

 

センモンカでさえそうなのです。

くつ王は何の検証もせず

厚労省のグラフを元に

こたつ記事やツイートをしまくるし

テレビでも立派な肩書き

東京医科歯科大学の副院長とかが

この詐欺に等しいデータをそのまんま

テレビで流しまくったりするのです。

 

自分で調べるのは骨が折れます。

そのためにマスコミがいるのですが

コロナに於いては殆ど機能しませんでした。

『木鐸』であるべきが

『ぼったくる側』の

切り取った情報のみを無批判に

終始垂れ流すのみでした。

 

繰り返しますが殆どの医クラは

思考停止、算数の能力もアヤシイのです。

 

残念ながら自衛しなければ

ケツの穴の毛までむしり取られます。

 

 

医師・宮澤大輔氏作成のグラフだと

リスクは見事に逆転するのです。

 

このグラフに対する

異論もあるとは思いますが

少なくとも厚労省のグラフが

デタラメなのは疑いようもありません。