繰り返し、繰り返し、繰り返し

待つこと、時間を掛けることの重要性

について書いてきました。

 

以下、ボケカケのスライムが

2024年共通テストを解いてみて

抱いた感想です。

 

2024年1月13日記

 

共通テスト

2021年度から施行とのことですが

以前とは傾向が大幅に変わっています。

40年前共通一次世代の

我々とは違って

これからの受験生は

大変だと思います。

 

これまでの「知識」優先から

「思考」優先になっているみたい。

だから、数学にしても

英語、社会にしても

全てが国語力を問うていますね。

リテラシーを高めるのは喫緊の課題

と国も意識しているのかな。

これ自体は良い傾向だとは思います。

 

しかしだ、問題は山積していそうです。

過渡期ということで仕方ないのかも

知れないが受験生にしてみればキツイよ。

 

一番の問題は『時間』ですね。

読解力を養うのだったら

時間を掛けるのは必要です。

河野玄斗さんみたいな超人は

確かに素晴らしいが

みなに求める能力じゃない。

必要なのはゆっくりでも

本質を見極める能力です。

 

例えば平均点が38点だったという

2022年の数学。

面白い問題は多いが

あれを70分で解けというのは

アタオカです^^;

河野玄斗さんは19分で満点ですが

みなに求める能力じゃないですよ。

 

140分で解けなら

まぁ意図は分かりますね。

それでも二進も三進もいかない

受験生も多いのではないでしょうか。

しかし140分なら解ける受験生を

切り捨てるようなやり方は

感心しませんね。

肝心な思考力を養う以前に

むしろ数学嫌いを増やすだけじゃないかな。

 

三角形の問題がありました。

これはある定理を

知っているか知らないかで

大幅に時間が違います。

定理を知らなくても答えは導き出せますが

その場合70分じゃ無理です。

つまり思考力以上に知識量を

問うてますから

私は本末転倒だと思いました。

 

メネラウスの定理って

今は当たり前になってるんですかね?

私の頃は教科書にはなかったはず。

いずれにせよ共通テストで

あれは疑問ですね。

 

シツコイですが私は

この4年のコロナソードーを見るにつけ

読解力を鍛えること自体は

賛成します。

 

しかし問題作成側ってあのソードーを

むしろ誘引していたんじゃないのかなぁ

と疑念を抱いていたりします。

だから少しずつオカシクって

何をしたところで状況は

好転しないのかなぁって気も。

 

要はマニュアル脳だと思うのですよね。

私の思い過ごしかも知れませんが

頭のよい人、ネットではよく

コラムを見かけるようになった

現役東大生なんかも

この陥穽に嵌まっているような

気がしちゃうのですよね。

 

そこで、以前にも書きましたが

こんな問題はどうでしょう。

難しくはありませんが

少し考えますよ。

 

 

youtubeより拝借

マイクロソフト社の入社問題らしい

 

Q.この三角形の面積は?

99%以上の人が

三角形の公式を反射的に用いて

10×6÷2=30 30平方㎝

と答えてしまうだろう

 

ところが……

この三角形の高さは

外接円の半径5㎝より

必ず短くなるわけだから

高さ6㎝の三角形なぞあり得ないわけだ

従って 答えはないが正解

 

案外公式を覚える前の幼児の方が

パット見た目で10と6の比率のオカシサ

(6が10の長さの半分未満である矛盾)

に気づけるかも知れない。

 

学校教育は常に

さも正解があるかのような問題を

答えさせる、オシツケだらけ

「公式さえ覚えれば答えを導き出せる

という大いなる錯覚を定着させるだけ」

だからこのような安易な当てはめ

シコーテイシが起きてしまうわけだ。

 

以前こんなことを書いたのですが

更に発展させてみます。

 

実は上記の問題もですね

発想の転換

ある注釈を一言加えることで

30平方センチメートルも

正解になるのです。

 

さてどうしたら良いのでしょうか。

ヒントは直径が10センチと

表記されていることです。

これが10センチ未満

例えば9センチで

9×6÷2=27

と答えた場合は正解にはなり得ません。

ですが10センチ以上なら

正解になり得るわけですが……

 

Q.正解になり得る

注釈とはなんでしょうか

考えてみてください

 

勿論読解力は必要です。

しかしそれ以上に多角的な発想

マニュアルに縛られない

柔軟な発想は大事だと思います。

 

シツコイですがそれを痛切に感じています。

特にムズカシイ試験を

通ってきたはずのお医者様。

昨今の反応を見ると

暗澹たる気持ちになります。

医療は何のためにあるのか

マニュアルを守ることだけがセイギなのか。

それを言っちゃオシマイヨ的な

『助かったとは限らない』『論文がない』

『因果関係は分からない』

特に最後はチェリーでご都合主義です。

マニュアルに縛られすぎて

充分な対応をしない

非道とも思える排除をすることに

疑問を呈しているのに

論理のすり替えに躍起な人たち。

オカシイとは思わないのか。

(論理のすり替え、

赤木さんも、サイトーさんも同根

ありとあらゆる問題が

実はここに帰着します。)

 

頭がいいはずなのに

何故「マニュアルを肯定」してしまうのか

不思議でなりません。

 

いくら入試を変えたところで

本質は変わらないような気がします。

ゆっくり時間を掛けて

考えることよりも

早く解けることを優先

それが出来る人をエリートと定義して

選抜しているわけですから。

 

もう一回

この問題はちょっと考えると

「こんな三角形は存在しない」

従って公式を当てはめた

30平方センチは不正解。

 

しかし、もう少し時間を掛けて

考え直してみましょう。

30平方センチメートルも

「ある注釈」を加えることで

正解になるのです。

 

Q.正解になり得る

注釈とはなんでしょうか

考えてみてください