他人様からみれば
「な~んや、それ」
程度のことに過ぎない。
ブログでは何回か書いたが
リアルでは最後まで
ホントウのことを言えなかった。
今振り返ると人格形成に
最も大きな影響を及ぼした
出来事だったのだと思う。
ひとり故の苦境を
今更連日味わわされているが
その原点、キッカケ
小学6年生の理科の授業。
簡単に言えば物理を体現
しようということ。
講堂で男女が向かい合って並び
男がバットのグリップ、
女が太い方を持って
順番にねじる。
腕力の劣る女子でも
楽に男子をひねれるという実験。
ところが私のときだけ逆にされた。
先生はニコニコしながら
私には太い方を持たせた。
「○○の力は女子以下だから逆ね」
これだけで大変動揺した。
私は身体の自由がきかなかったため、
普通に負けさせて欲しかった。
ところがそうさせてはくれなかった。
40組近い中で
ただ一人絶対優位な条件でさえ
ひねられたのだ。
あの時の屈辱は
筆舌に尽くしがたかった。
それで凹んで
引き下がったわけじゃない。
悔しくって前向きに鍛えようとした。
しかし手助けが得られなかった。
どこを尋ねても門前払い
例えば「博愛」やらを
訴える団体の水泳教室に入っても
10分も経たずに医務室に連れていかれた。
事情を説明しても通じない。
簡単な動作を上から目線で
繰り返させられた挙げ句
「ほら君には出来ないでしょ」
「博愛ってそう言う意味じゃない
うちでは扱えないから帰ってくれ」
大ショックで余計に悪化した。
こんなんだから
自分で努力する以外なかった。
結局いくら頑張っても
克服できなかった。
トラウマは抱えたままで
前向きに昇華できなかった。
適切な指導さえあれば
随分違ったんだと思う。
両親にも勿論
講堂の件は話さなかった。
父は忙しい人だった。
たまの休みに私が子どもたちと
遊んでいるのをそれとなく見ていた。
私は大人のイジメと違って
子どものは何ともなかった。
動作をまねて揶揄されたり
それに起因した
変なあだ名で呼ばれたり
明らかに人よりからかいの
対象にはなったが何ともなかったし
そんな程度の事で告げ口もしなかった。
完全な仲間はずれではなかったし
遊んでもらえるだけで有り難いよね。
むしろ皆が遊びやすいルールで
新しい遊びを考えたり
中心で支配していたんだけどね。
でもまぁ大人の目からは
イジメられてるよう見えたんだろう。
そんな息子の姿を見て
いたたまれなくなったんだろうね、
暇さえあればキャッチボールに
付き合ってくれた。
母がなわとびに
付き合ったのと一緒で
普通なら瞬時に
こなせることが私には出来ず
出来るまで根気強く付き合ってくれた。
教師も友人もそれはムリ
なんとか教室もダメ、親だけだった。
私に胸をめがけてゴムボールを投げたり
フライをあげたりの繰り返し。
クラス対抗のソフトボール大会
私と父の姿は一部に目撃されていて
子どもたちは参加させようとしたが
それを阻んだのは大人、教師だ
そのときはカゼで10人くらい欠席し
30人近くの参加だったが
それでも男女含めて私ひとりだけ
代打でも出場させてもらえなかった。
代わりに出場させられたのが
区の陸上競技、100メートル走
もちろん30メートルくらい離されビリ
これこそがイジメ、
なんとか教室も講堂もそうだが
子どものより堪えたよ
話がそれた。
グラブをはめての捕球は
最後まで出来なかったが
素手でゴムボールなら
なんとかこなせるようにはなった。
父は後楽園のプールにも
付き合ってくれたし
その他にも色々と
ローラースケートとか
運動に付き合ってくれたっけ。
学業がアレなんで勝手に
「勉強ばかりしていて運動しないで
甘やかされているから」
と周囲は勝手にレッテルを貼っていたが
勉強なんて1分もしなかったし運動ばかり。
とにかく運動自体は嫌いじゃないし
普通の動きが出来ないだけで
人一倍努力はしていたんだよ。
給食の牛乳瓶1ケース20本だったか
これを2ケース2往復
教室によっては結構な距離
3年間欠かさず続けたが
握力は強くならなかったな
20キロを上回ったことナッシング
握力にはクラッシュ力とホールド力
クラッシュ力は増えず
ホールド力って持久力で
自分の努力って持久力系
校庭をひとり何周も
走ったのもそうだが、
根性系には効果あったみたいだ^^;
持久戦なら運動部の連中より上だった。
多分半世紀医者いらずの源。
また、話がそれた。
講堂の屈辱も話せば
解決したのかも知れないが
そこまでは父も知る由がなく
これは自分ひとりで取り組んだ。
本日9.11父は息苦しさを訴え入院。
それまでは異常を訴えることはなく
介護施設に、丁度一年目だった。
しかし、施設にいるあいだ
うれしい、楽しいの
前向きな言葉はなく
ひたすらネガティブな
被害妄想三昧。
施設の人に対しては
そういう妄言は一切吐かないようだが
私に対してはそれだけで
どうしようもない。
その中で最も辛い妄言。
やつらは「あの息子はバカだから」
そう陰口をたたいているというのだ。
やつらとは何なのかは良く分からないが
どうも施設を含めて
支配している何者からしい。
自分に対する暴言なら赦せるが
お前に対するのはガマンできない。
やがては全財産巻き上げられるから
こうしろ、ああしろと
イミフメイの指図をされる
これを聞くのが何より辛い。
黙って聞いていても
大丈夫だよ、心配しないで
と穏やかに否定しても
帰ってから指図通りの
処理をするから大丈夫と言っても
「ヤツラがバカにしてるから
それじゃ解決しないんだ」
舌打ちをしながら更に苛立つだけ。
半世紀前
団地の4階から
私が遊んでいるのを見て
いたたまれなくなって
色々付き合ってくれた父
おそらくそれが
原風景としてあるんだよね。
だからこのような妄言に繋がっている。
(私はイジメと思ってなかったけれど)
父は私をいじめている
子どもたちには一切何も言わなかった。
私が少しでも適応できるように
熱心にサポートしてくれただけ。
半世紀を経て
今のツライ妄言もそれと全く一緒。
未だにダメ息子を何とかしなきゃ
と思われてるのか
因果応報
いたたまれなくなる。