記者:9回の木浪は判断の難しいプレーだった。
「木浪の判断ちゃう、サードの指示やんか。ボール追いかけてるやつが、そんなん、走者見られへんねんから」

記者:サードも見えていなかったか。
「見えてなかったいうのと、見てなかったいうのは違いがある。野球勘やけどな、それはもう。
誰が近くで見てるの。誰が指示せなあかんの。簡単なことやんか」

 
カントクさんはいつものように
相当ご立腹のようでボロカス
サード佐藤輝明のミスだと糾弾。

同じミスは起きないよう

注意するのは当たり前

それ自体は構わない

 

実際のプレーを見てみよう

この動画が一番分かりやすい

2分ちょっとだが

問題のプレーは冒頭20秒弱

 

 

サムネでも分かるとおり

佐藤は大きなジェスチャー

自分に送球するよう木浪に促している

本塁送球をしなかったのは

確かに佐藤のボーンヘッド

 

しかし岡田さんの指摘通り

佐藤に100%の否がある

怠慢プレーなのだろうか?

 

佐藤は木浪の方を振り向き

送球を促した時点で

二走尾田の位置は把握している。

その上でホーム、サード

両方をケアする上で

ベストチョイスと考え

自分への送球を促したのだろう。

私は佐藤の判断が誤りとは思えないし

ましてや野球観がオカシイとまで

言いたげなカントクさまの方が

よほど理解出来ない。

少し前の記事で指摘したが

佐藤の走塁センスはチーム随一である。

捕球した時点では

完全に背を向けていてるが

大体どの位置にいるかは認識していて

本塁に突入する可能性は

充分考えていたのだと思う。

 

ところがこの動画の通り

佐藤は一目散にサードベースに

向かっている。

よく見れば分かるが

サードベースコーチの大西に

タッチしに行ってしまい

すぐ誤認に気づき

ホームベースを伺ったものの

もう間に合わないなと

諦めたように見えるのだ。

 

二走尾田が本塁に向かうはずがない

という決めつけではなく

捕球した瞬間に左視野に

アンツーカー部分に足を掛けている

青いユニフォームが入り(大西コーチ)

尾田と一瞬錯覚したのだろう。

(厳密に適用すればこの程度でも

ルール違反だと思うが

公認野球規則7.09(i)

許される範囲スレスレの

大西崇之による絶妙な擬態w

 

わずか1秒未満、

コンマ数秒の錯覚であるが

これが命取りになった。

これは怠慢プレーではなく

珍プレーと呼ぶべきだろう。

球試合と書いてダマシアイ。

掛布さんは違ったが

岡田さんやバースは

三味線も上手だったよね。

 

錯覚って誰にだってあり得る。

今後も充分あり得る。

カントクさんが

知り合いを訪ねたとき

結構な田舎道で迷ってしまい

バス停のベンチに座っていた

親子に道を聞こうと

近づいて尋ねようとしたら

『イノシシの親子

だったんよ、そりゃもう

ビックリしたわ、お~ん』

と基本的に一緒なんじゃないかw

 

それよりも気になるのは

他の選手の指示である。

佐藤に即本塁送球を指示できれば

アウトになった可能性が高い。

「ホーム!バックホーム!!」

大声を挙げてもかき消されたのか?

しかしジェスチャーならばどうか。

このプレーの場合左翼手が

最もその任に適していると思うのだが

果たしてどうだったのか。

左翼手はスペシャリスト枠の

プレイヤーに代っていた。

声を挙げながら

佐藤が木浪にしたような

大きなジェスチャーで

ホーム送球の指示をしていたのか

大いに気になるところだ。

 

チームプレーってそういうことだろう。

選手にキビシイのは構わない

しかし一選手を

スケープゴートにするだけでは

ミスは減らないんじゃないか。

 

ミスを奇貨とする

実のある具体案は一切なし

そこらの周囲と同じでなじるだけ

あるいは古い持論を

アップデートもせず押しつけるのみ

以前何度も書いたが

前さばきな泳ぎ打ち

いやもっと分かりやすいのが

初球を打たれたときの愚痴

牛乳瓶な結果論でなじるだけやから

初球無条件ボールなど

悪くなる一方

今年いつまで経っても

乗り切れなかったのは

このせいである。

 

にも拘わらず相変わらずの

叩くだけ、嘆くだけな

周囲の反応にはガッカリである。

眼に行くのは結果論だけ

それ以外はナッシング。

 

このチームのアレンパなんぞ

未来永劫ないだろう

なくても構わんけど、知らんけどw