上記リンクは

 

MLBでマイナーリーグを経験せずに

メジャーデビューを果たした

プレーヤー一覧。

 

これと同じリストは

NPBでは作れない。

何故なら数が多すぎるからだ。

 

NPBはこれまで

アマチュアのスタープレーヤーが

いきなり大活躍するのを

当然と思っていたし

またそういったプレーヤーも

多かった。

だがMLBはそうではない。

 

Bob Horner is the only player

to go directly to MLB and

win a Rookie of the Year Award.

 

リンク先の右横の記述。

 

つまり、MLB史上

マイナー経験なしに

新人王を獲ったプレーヤーは

 

あのボブ・ホーナー

一人しかいないのだ。

 

 

だからね、80年当時の

ブレイザー監督が

ルーキーの岡田さんを

頑なに使わなかったのは

こうした背景があったんですよね。

 

決して妬みやそねみではなくって

ルーキーはマイナーで鍛えた方が

長期的に見ればプラスになる。

息の長い活躍が出来る

という親心だったんだよね。

 

岡田さんは4年目の83年に

選手生命を脅かす大けがを

負ったわけだけど

一部にはルーキーの時に

しっかり基礎トレで鍛えておけば

あの大けがも防げたのではないか

という指摘があったのも

事実なんですよね。

 

で、ボブホーナーだけど

岡田さんと同じ年。

華々しいデビューを飾ったけれど

才能を生かし切ったと言えるのだろうか。

 

彼はNPBから戻って

僅か一年で引退している。

31歳の若さだった。

マイナーでステップを踏んでいたら

という声はやはり上がったんじゃないか

知らんけど。

 

 

さて、ですね。

これまでMLBに比して

NPBでいきなり活躍する

ケースが多かったのは

プロとアマのレベルの差が

小さかったからだろう。

 

しかしNPBのレベルは

近年急速に上がっている。

今後はMLBのように

なるんじゃないかな。

 

25歳まではフィジカルと

技術を身につける助走期間で

それ以降の息の長い活躍を目指す。

ファンも現場も

これまでの発想は捨てた方が良いよ。

NPBのファン、とりわけ阪神の周囲は

いきなり長嶋茂雄やイチロー

あるいは江夏豊みたいなのが現れる

って錯覚しすぎていませんか?

有名・注目選手ではなかった

金本知憲や柳田悠岐は

はからずもこの軌跡を描いている。

最初の2年はほぼ2軍

3年目にほぼレギュラーを掴み

4年目から本格的開花をしている。

金本は40過ぎても活躍できたよね。

 

現実を俯瞰して

見るべきだと思うのですけどね。

昨今騒がれる佐々木朗希も同じ。

虎チームの周囲は

彼の人格否定をして

非常に見苦しいし、

悲しい限りですね。

三大義務?

彼は既にプロ野球史上

最高のピッチング

奪三振記録に完全試合

を見せてくれたではないか。

これ以上のことってないよ。

 

今彼は23歳で「助走期間」

なんだよ。

NPBは投手の球数に

無頓着すぎるよね。

25歳未満の投手に

総じて投げさせすぎ。

物議を醸す藤浪も

この影響が大だった。

 

マリーンズの吉井監督は

NPBでは最も理解のある指導者だけど

彼のコメントを

尾ひれをつけて

悪く捉えようとしているよね。

もし守旧派の権化

トラチームの某監督だったら

一体どうなってただろうね。

周囲、現場含めて袋だたき

考えただけでおぞましいですね。

 

 

さて、またトラチームに

話を戻します。

 

岡田監督「10人聞いたら

10人ええスイング言うヤツ

おらへんよ」

監督直々森下選手に

打撃指導をしたとか。

勘弁して欲しいですね。

 

昨今の選手はストイックだし

取り組む姿勢は極めて真面目。

森下選手だってそう。

個人トレーナーを自費で雇いながら

試行錯誤をしているんですよ。

 

打撃理論は近年主流の

サイクロイド曲線。

簡単に紹介するとこういうこと。

 

 

 

高木豊さんの表現だと

「縦振り」

 

フォローがアッパーになるから

アッパースイングと言われてしまうが

それは誤り。

 

これを踏まえて指導するなら

良いですよ。

 

しかし、理解しようともしないで

全否定

やれ前さばきしろ

「最短距離で」振り下ろせ

打球にスピンを効かせろ

手首を返せ

 

すべて取り組んできたことと真逆。

 

岡田さんは良い打ち方を

覚えれば一生ものだからと

いかにも「魚釣り」を

教えているかのようで

ドヤ顔みたいですが

これって魚釣りではなくって

『魚を与えている』んですよ。

 

岡田さんの理論だと

フィジカルオバケの

大谷や金本や柳田しか

出来ない打ち方だから

マネするな。

しかしこれって「志が低い」

んですよ。

どうしてそう決めつけられるんですか?

 

確かにいきなり

完全にマスターできる打撃ではない。

今の経験値とフィジカルだったら

昭和理論が適合するかも知れない。

しかしそれで妥協してしまうと

アカン時代になってるんちゃいますか。

 

少なくとも25歳までは「助走期間」

であるという認識を

キッチリ持つことが大事。

技術を身につけるには

打席の経験値と

フィジカルトレが肝要。

一朝一夕にできるものじゃぁない。

そう認識を改められない

牛乳瓶の底みたいな色眼鏡でしか

みられない指導者は

ガン以外の何者でもないですよ。

 

 

 
 
 
これについては面白い動画が
ありますので紹介します。
城島健司さんの談。
 
日本野球がアメリカに近づいたという人がいますけどスケールという意味では全然追いついていないと思います。
打つ筋肉とウェイトの筋肉は違う、という人がいるけど鍛えた筋肉を野球に活かせばいいだけ。それが技術です。
日本人はまだまだ前で打てといわれていますよね。
でもメジャーでは球を呼び込んでなるべく身体の近くで打てと教わります。
この差は筋肉の差だと思います。日本人は跳ね返すだけの力がないから前で打てといわれるんじゃないかな。
身体の近くまで球を呼び込むことによって、前で打っている人たちが振ってしまうようなボール球をちゃんと見極める選球眼が身につく。だからボール球を振らない良いバッターになる。
それが身体の力であり、技術です。
相手が困るバッターになるためには半個でも1個でも打つポイントを身体に近づけたい。
そのためにトレーニングしなきゃいけない、こういう順番です。

 

理に適ってますよね。

持論とは違うから

大谷が特別だと

却下してしまう愚かさに

気づかないだろうか。

しかし一朝一夕にはいかない。

なんで見守れないんですかね。

 

森下はまだ2年目途中。

昔の野球とは違うのですよ。

いきなり結果を求めるんじゃなくって

きちんとプロセスを踏んで

成長を見守るのが現代野球。

理論なしにのんべんだらり

としているわけではないのです。

頭ごなしに

これまでと真逆のことを

押しつけるのは

もっともしてはならないことです。

 

それが分からないチームは

今後一切ドラフトで

選手を獲らないで欲しいですね。

 

今の数字が物足りないのは事実。

ですが打高時代の

岡田さんと比べるのは

馬鹿げています。

今年は歴史的な超打低

前にも触れましたが

おそらくボールの影響で

打者のほぼ全てが苦しんでいます。

今は相対評価する指標もあります。

それで見たら絶望的な数字ではない。

リーグベスト10に入ってたりする。

むしろ超打高時代の岡田さんより

勝っているかも知れませんよ。

それでこれまでとは真逆の理論で

打撃改造を行おうとする

姿勢には疑問以外ありませんね。

 

佐藤選手についても同じですね。

彼は指導を無視して

「取り組む姿勢ガ~」

となったんじゃありませんか?

 

彼は動作解析で

「下半身が上手に使えていない」

と指摘を受けたようです。

「前でさばけ」ではなく

接点をみつけるのなら

ここだったのではないですか。

 

下半身が上手に使えないから

三塁守備、就中送球が

不安定なことにもつながる。

だから「守備練習」で

下半身の動きを見直すことは

おそらく打撃向上にも繋がる。

これを理論だてて説明すれば

今の若い子だって

納得したんじゃないかな。

 

頭ごなしに否定するのではなく

昨今の打撃理論と

旧来の練習と

ハイブリッドさせることは

可能なはずです。

 

それには指導者側の

アップデートが必要。

 

臆病な自尊心と

尊大な羞恥心

 

指導者こそ

そんなものは捨ててしまえ。

 

ちょっと工夫すれば

一流のフランス料理店に

生まれ変わると確信した

千石ギャルソン。

岡田ギャルソンはいきなり

中華料理店に変えようとしている

これじゃ成功するわきゃないよ。

わかりますかね、お~ん。

 

「どう打って良いか

分からなくなった」

二軍調整を志願した

四番打者の言葉。

今泉君のボウリング状態を

量産して一体何がしたいのや