8.31
おかげさまで母を無事に新施設に
入所させることが出来ました。
89歳
家を9時12分に出て
歩いて施設まで9時30分到着。
今日は午前9時台も暑かったですね^^;
10時に車で老健到着。
10時30分過ぎに新施設へ。
新施設は体温や血圧
脈拍、酸素飽和度のチェックはありましたが
抗原検査はなし。
これだけでホッと胸を
なで下ろすことが出来ましたw
説明一通りに結構時間を取って
契約手続き終了が13時20分。
ビックリかつ安心したのが
入所者の年齢分布。
100人弱で85歳以上が殆ど
平均年齢が88.5歳。
我が家の二人と丁度一緒。
でね今回気になったエピソード。
9時半に到着してから
車で出発する9時45分まで
玄関をちょっと入ったところで
待っていました。
中に入ると靴を脱ぐ必要があるので
玄関にある椅子に座っていました。
その間に目撃した出来事になります。
丁度私が腰かけた瞬間くらいから
4メートルくらい離れた場所で
70代半ばくらいに見える男性が
何やら強い口調で訴え始めました。
身なりもキチンとした
見た目は認知症っぽくない老紳士です。
(ヘンテコな表現でスイマセン
差別っぽくなるけど見た目で
分かる場合もありますよね。)
ケンカ腰ではあるのだが
常軌を逸したという感じではない、
冷静とは言えないが
それなりに理路整然としています。
私に夜通し訴える父と被るものがあった
認知症が入った理論家ですね。
『とにかく今すぐ退所させてくれ』
『私はずっとそれを訴え続けているが
誰も聞いてくれない』
これに対し30手前に見える
若い女性介護士が優しく応対していました。
「契約はご本人とではなくって
ヒロミさん(仮名)
(おそらく娘さんの名前だろう)
としているんですよ」
「ですから○○さんご本人の意思だけで
退所はできないんですよ」
『そんなことはない。
私は契約書をキチンと見たし
契約したのは私です』
『ここは入所したいと電話したら
二つ返事で受けるのに
退所は受け付けないのか
それはオカシイじゃないか』
「いえいえ、ここは電話一本で
誰でも入所できる施設ではないんです。
それなりに審査があって
ご家族の同意を受けた上で
ヒロミさんと契約をしているんです」
『いやいやヒロミは関係ない
契約したのは私で
書類にも目を通している
とにかく早く退所させろ』
こんな感じで埒があきません。
若い介護員もやや強い口調で
「私の言うことが信じられないかも知れません。
総務省?の相談窓口に問い合わせていただき
確認していただくと良いと思います」
こんな感じで10分のやり取りでした。
最後の言葉を残し若い介護員が席を外して
どうやら収まったようです。
何か身につまされたな。
父ほどではないが
事実とは異なる頑なな思い込み
「妄想」に取り憑かれているのが
ハッキリ分かります。
あれじゃ介護員も大変です。
私に対する父の粘着は
こんなもんじゃぁないですがwww
さすがに「総務省?」云々は言ったことがない^^;
第三者、プロだからこそ出てくる言葉ですね。
ちょっと参考にはなったが
これから妄言と付き合う事もなくなるから
もうあんまり関係がないかも
母の老健に向かう車中
付き添いの相談員に尋ねてみました。
『さっき退所云々で10分くらいもめていた
方がいらっしゃったけれど
ああいう方ってヤッパリ多いんですか?』
「いや、滅多にいらっしゃいません。
あの方は特別元気なんです」
実は密かに私が期待していた答えは
「ええ、そうなんです。
ああいうのは日常茶飯事なんですよ」
これだとむしろホッとできました。
父が万が一あんな態度を取ったら
どうしようって不安に駆られていたからです。
外面が良い父だから大丈夫とは思うんだけど
ある程度施設になれてきて
私に向ける怒りの矛先の10分の1ほどが
爆発してしまえば
今日見た老紳士と同じ具合に
なりそうなんですよね^^;
『実は私に対する父の態度とソックリだったので
身近に感じられて気になったんです。
(もっとヒドクあんなもんじゃありませんがw)』
「えっそうなんですか
面談の時はとても穏やかでいらしたのに」
と大変ビックリされておられました。
そうなんだ、外面は非常に良い。
ただね、デイサービスにしろ
ショートステイにしろ
一つの場所に長居したことがない。
帰ると愚痴が結構多く
ほとんどが妄想であることも分かる。
これが不安点で、今日の老紳士みたいに
「帰りたい病」が発症して
困らせなきゃ良いな、と。
出て行こうとするのを
引き戻せば良かった母とは違って
更に粘着質なリクツが絡むのが
父の特徴なのだ。
残念だが1月末の突如の異変発症から
もう半年以上経過し父の妄想も
大分こじれてしまっていて
一筋縄では行かなくなっている。
『お前はいつも朝大声で叫んでるが
あれは一体何なんだ』
思わず「叫んでいないよ」
『あれが解決しないと
施設で基地外扱いされて前に進まないんだ』
「いや施設は基地外扱いしていないから
心配することないよ」
『ならばオレが狂ってるんだな』
と捨て台詞。
こんなパターンだってある。
これの最適解なんかない。
咄嗟には出てこない言葉だと思うが
おそらく最初に「これから叫ばないよ」
と謝ったところで『ああ言えば上祐』
別の妄想に絡まれてど~にもならんだろう。
父の入所は丁度一週ずれて9.7
今度は日帰りとか短期在所でなくずっと。
「外出許可証」をうまく利用して
自宅へショートステイ出来る形が
ベストだろうとは考えていて
施設側にもその旨を伝えた。
同室ではないとは言え母も一緒なので
私の願い通り良い方向へ少しでも回復。
帰りたい病が炸裂しなきゃ良いが……