土曜日未明、緊急外出後

新たに加わった症状

 

★誰かが亡くなったと思い込んでいる。

でもそりゃそうだよな。

いくら昼夜逆転の気があるからと言って

あんな状態で真夜中の病院に連れ出され

ガランとした殺風景な大病院の

ソファに長時間座り続けてりゃ

誰だってそう思う。

社会通念と会わせても

異常な判断ではない。

私の説明に対し、何かを隠している

ダマしていると思うのも当たり前。

 

何らかの良からぬ異変に結びつくのは

出かける前から予想は出来た。

夜間でも連絡出来るところは一つだけあった。

訪問介護さん、24時間対応の

連絡先は受け取っていた。

ムリヤリ連れて行くしか……は

私の思い込みで、良いアイデアが

あるかもと考えて

実は連絡して事情を説明、相談していた。

「連れて行く以外ないでしょう」

そりゃそうだよな。

 

★誰も亡くなっていないことを告げても

信じてもらえない。

亡くなったのは「おちよさん」だという。

誰なのかを尋ねると

「お前の母親だ」

母親の名前は勿論全然違う名前だ。

自分の奥さんかどうかはハッキリしない。

 

★やたらパソコンを欲しがっていた原因。

これもハッキリ分かった。

パソコンでお別れ会。

コロナ下では葬儀もマトモにできず

zoomとかを利用するケースも増えたはずだ。

父はそのニュースを見て

それが頭の片隅にあったのだろう。

父はコンピュータ関係の人なので

年齢に比して詳しい方だが

それでもzoomはいじったことはない。

だから「新しいパソコン」をとごねたわけだ。

 

つまり知己と会えぬ違和感が

「誰かが亡くなった」という幻想を

常日頃から呼び込んでいて

それが最近の「パソコン欲しい」の

正体だったわけだ。

あるいはzoomでしばらく会えていない

同窓生と通信できると思ったのかも知れない。

毎年行われていた東京での同窓会も

コロナで2019年が最後になっている。

つまり「認知症」と思われている症状だって

実は整合性がとれているのだ。

 

★聞き取りは大事。

しかし医師だってここまでは出来ない。

抑もその源となる「家族の観察報告」だって

充分ではないはずだ。

多くの場合妄言にもうウンザリ

「認知症」じゃんって

レッテル貼りがまずあって

仕方ないじゃん

お薬じゃん

ってなってしまうのじゃないかな。

 

★私はそれって安易じゃないかと思うのだ。

だからわたしゃ最初からしきりに訴えている。

上記はほんの一例だが

制限制限で母と会えぬ事が

妄想の大半の引金になっているのは

明らかなのだ。

まず原因を「除去」しようと思うのは当然。

コロナソードーで原因を除去

ジシュクやマスクで防ごうとしたではないか。

しかしそれはムリゲー

何故なのかはもう何度も何度も

色々な例えをしながら説明した。

だが、私の願いは

本来は決してムリゲーなどでは

ないのである。

 

 

ここまで書いても

センモンカ周辺におかれましては

ご理解いただけないだろうか

オモシロス