本日のドット絵(32×32)
成田悠輔さん
スライムといたしましては
大山悠輔と並ぶ注目の若手w
★1年以上前の発言があっという間に流布し
NYタイムスまで巻き込み炎上中。
アベマニュース内での発言で
確かに字面を見ても動画を見ても
ヤヴァイとは思いますw
しかし今回の
拙記事の趣旨は発言の是非について
ではありませんので、内容は貼りません。
私はこの人の発言を興味深く
それなりにフォローしていますが
別に差別主義者とか優生思想の持ち主
なんて微塵も思っていませんよ。
切り取りはコワイですね。
今回は発言そのものは
切り取りはされていませんが
ずっと流れを追っていけば、
成田氏の真意が理解出来ると
スライムは思うのです。
事実1年間以上、問題視されてませんでした。
★きっかけは今年1月の
経済学者池戸万作さんとの
アベマニュース内での討論。
一般的には成田さんが池戸さんを論破
したとの風潮でした。
ただ、この場合成田さんのパートナーである
ひろゆきさんにも共通することですが
成田さんの立場、理論って最強なんですよね。
『相関関係と因果関係を混同してませんか』
議論において即、相関関係を因果関係と
結びつけてしまうのは
ひろゆきさんお得意の「それって感想ですよね」
と言われやすいのです。
因果関係は2つの事象に「原因と結果」で
結びつきが見られるもの
相関関係は2つの事象に何らかの結びつきが
あった場合その全て、集合のベン図で言えば
因果関係は相関関係に包含され
その一部に過ぎません。
これから本題に入ります^^
★ 分かりやすい具体的な
相関関係と因果関係との違い
「アイスクリームの売り上げが増えると
海で溺れ死ぬ人が増える」
これは統計的に見て事実です。
相関関係はあります。
ところが、アイスクリームと溺死に
因果関係はあるでしょうか。
アイスクリームが売れるのは暑いから
で、暑いゆえに泳ぐ人が増えるから
必然的に溺死者が増えるわけです。
アイスクリームと溺死に
当然ですが因果関係などなく
アイスクリームを売るのを止めれば
溺死者が減るわけではありません。
「暑い」と言う別の決定的な因子が
両者を結びつけているわけです。
相関と因果の混同は
統計詐欺の基本です。
3年間のソードーもこれと似た現象が
起きていた、というのが
スライムが繰り返し繰り返し
何度も何度も書いてきたことです。
八割おじさんの論文には
この点において噴飯物もあったのです。
さて、池戸氏と成田氏の議論の場合
政府の積極財政出動と経済成長との
相関関係のグラフを提示した池戸氏に対し
成田氏が「そのことを以て積極財政こそが
正義だと何故言い切れますか、他の要因だって
考えられるんじゃないですか」
つまり溺死におけるアイスクリームの
可能性だってあり得る
と極めて当たり前の論理で返し
論破に見えたわけです。
これが引金となり、池戸さんを始めとする
MMT論者、財政積極派論者が
過去の成田さんの発言のアラを探し
拡散した結果が、事の真相のようです。
なかなかこの経済論議は面白くって
成田さんの仰るとおり
『誰も正解は分からない』です。
MMT理論の巨魁・藤井聡氏との
直接論争を是非見てみたいですね。
★さて
成田さんは議論の中で
池戸さんに対しこうも仰いました。
『複雑な事が起きている時に、何の根拠も論理もなしに、何かが特定の原因だ、その原因さえ摘めば問題が解決しますって断言するのはただの情弱ビジネス以上でも以下でもない。そういう人達がTVとかネットとかにはびこってるってことを僕は心の底から軽蔑していると言うことです。』
ここまで言い切ってしまうと
相手のマグマのような怒りを買って
ひいては炎上を呼び込んでしまうのも
分かるような気がします。
MMT論者は、今のところ
マイノリティに過ぎません。
世間に対する影響力も極めて小さい。
事の善し悪しは置いておくとして
現状維持を続けて
日本が30年以上低迷しているのは
紛れもない事実ですから
何らかの方策をとせつくMMT論者の気持ちも
理解は出来るのです。
むしろ、このセリフぶつけるに相応しい
人たちが他にいただろう、と思うのは
スライムだけでしょうか。
2020~2022年初頭まで
日本は欧米に比べ
明らかに被害が少ないという
事実がありました。
MMT論者のそれと比べ客観的に見れば
せつく理由など薄弱だったのです。
にも関わらず、成田氏の言葉をそのまま使うと
『複雑な事が起きているのに
何の根拠もなしに 何かが特定の原因だ、
その原因さえつめば 問題は解決すると、
連日テレビやネットで連呼、断言している
情弱ビジネスの人がはびこって』
いませんでしたっけ?
それだけではありません。
更に恐ろしいことには
冷静な異論まで殆ど削除
データは都合良く改ざん
これは実際に行われていたことなのです。
その後も他国が次々と降り始めたタイサクに
いつまでも固執し、推進し続けていたわけです。
影響力はMMT論者の比ではありません。
残念ながら目に触れる機会が少ないようなので
何回でも何回でも書きますが、彼らこそ
様々に絡み合う複数でカオスな
因子を極めて単純化し
国民に多大な負担を強いる因子のみ
大きくとりあげてきました。
相関関係にすぎないことを
(というかそれすら怪しかったのだが^^;)
さも因果関係であるかの如く
錯覚させて、むしろ全体の被害を
拡大させたのではないでしょうか。
責めるところが違うんじゃないか
学者さんも所詮弱い者イジメしか出来ないのか
とため息が出てしまうスライムでした。
この状態を3年も放置しといて
よくまるで他人事みたいに『新しい戦前』