今年のプロ野球。
終盤まで優勝争いで盛り上がっているが
個人的には大いに不満である。
引き分けが多すぎる。
これが順位にも影響を及ぼすのだから
たまったもんではない!
そんな景気の悪い制度が生まれたのは
8時以降の外出云々と言った
非科学的で馬鹿げた指導者におもねた
9回打ちきり制のせいである。
ネットだと、9回を意識した戦略?
を評価し、来年以降もという声もある。
バカを言うんじゃない。
どっかのチームはこれを利用した
選手使い切り
ワープ守備緩めを頻発しているが
こんなもんは野球ではない!
まぁ、それはひとまず置いておく。
引き分けそのものの矛盾。
現状の勝率計算だと引き分けが
すべてのチームに等価ではない。
どういうことか?
引き分けは
勝率6割のチームには0.6勝0.4敗
と等価であるのに対し
勝率3割のチームには0.3勝0.7敗
にしかならない。
分かりづらい場合の常套手段。
極端な例を考えてみる。
1勝142引き分けのチームは
142の引き分けは1勝0敗
つまり勝ちと等価になり
1敗142引き分けのチームは
その逆にすべての引き分けは負けと同じ。
こんな馬鹿げた矛盾、不公平はない。
それを解消するのは簡単だ。
引き分けは0.5勝0.5敗に換算
すれば良いだけだ。
これにより、ゲーム差で下なのに
引き分けマジックで順位が上という
矛盾を少しは解消できる。
具体例。
10/22終了時点でのスワローズのマジック3
が残り全勝しても
勝率は5割8分9厘5毛
スワローズが3勝した場合の
勝率5割9分2厘 に及ばない。
しかし勝ち星が5つも多く、
ゲーム差も0.5上になる
の2位はどこか釈然としない。
0.5勝0.5敗と換算した場合はどうなるか。
これだと の方がわずかながら上。
つまりスワローズのマジックは現時点で4となり
もっと盛り上がっていたかも知れない。
引き分け制度を温存させる以上
せめて検討していただきたい。
まぁこんな小手先より、
ウイズ引き分け ならぬ
ゼロ引き分け が理想
これこそ是非、
尾身センセイや
数字大好き 8割おじさんに
MLBがつくづくうらやましい。
引き分けは冷めたピザ、
妹(弟)とキスするようなものと捉える
国民性の違いだけで片付けたくはない。
それが適わぬなら以前のように
延長15回制、引き分け再試合を復活
していただきたい。
個別の選手の躍動はともかく
今年のペナントレースそのものは
一見盛り上がっているようで
個人的には消化不良
大いに不満が残った。
最後に憎まれ口。
交流戦終了までダントツ勝率を誇っていた
引き分けが等価ではなく
自らには優位に働くことを
果たして意識できていたのか。
引き分け上等の長期を見据えた
戦略を取れる圧倒的アドバンテージ。
さすれば
同点で糸井嘉男にピンチバンターを送る屈辱
シーズン半ばにしてモチベを壊滅させる
天下の愚策を弄する必要もなかった。
1点リードのホームゲームは
同点OKのゲームプランを持つべきで
無茶な前進守備を多用する必要など
微塵もなかった。
防御率ダントツだった青柳晃洋の
数字を一気に破壊し
失意のどん底に叩き落とす
攻撃重視・守備軽視に他ならぬ
アホなスタメンもなかったはずである。
青柳晃洋
タイガースには珍しいプレーヤー。
ノーコン、クイック不可、フィールディング悪
左打者に滅法弱い、スタミナ切れ
これらの明確な欠点を
1年ごと必ずクリアしてきた好漢である。
地道な努力を惜しまない彼が
最多勝と防御率の2冠を奪取し
更にMVPに輝けば、ファンとして
それに勝る歓びはなかった。
返す返すも、その1点だけが痛恨な
シーズンであった。
これは近年のに見られる傾向だが
レンゾクなるものに異常に粘着するくせに
それよりもっとでかい価値のあるものには
とことん無頓着なのだ。
もともと土壇場に勝負弱さを魅せる球団だが
今年に関しては決してそうではない。
レンゾク信仰・呪縛がチームを弱体化させ、
寸でのところで足下をすくわれる
最も大きな一因にもなっている……