オールスターゲーム
センちゃんの相性で親しまれた佐野仙好選手。
彼も77年4月29日にフェンス激突して頭蓋骨陥没骨折という命に関わりかねない大けがをした。
でも7月には復帰して、すぐにスワローズの安田投手からホームランを打ったんですよね、あれを思い出しました。
それと池辺巌選手!彼はこの事件絡みでも忘れることが出来ない、男気あふれるいぶし銀でした^^ 中堅手だった池辺さんは白目をむいたまま口から泡を吹いて痙攣している佐野左翼手を見て、プレーを中断しひたすら担架の要請をし続けたんですよね。その翌日にもタイガース史上大きな出来事があって……
まだ外野席には応援団がいなかった時代。
関東のタイガースの試合には必ず34番IKEBEの法被を纏った30歳くらいだったであろうか、お兄様がおられた。
当時は公式グッズなどない時代、掛布でも田淵でもなく、自作の池辺の法被を着ているのだから半端な拘りではない。
両手に扇子、口には笛というオールドスタイルでお一人で音頭を取っていらっしゃった。
彼は佐野フェンス激突も、キャッチャー池辺も川崎球場で見ていて、池辺巌選手の男気に魅せられたとおっしゃっていた。
人命優先で佐野からボールをもぎ取らず必死に担架を要請する池辺さん、誰もしたがらないキャッチャーを自ら買って出た池辺さん。
確かお名前は道寿さん、まだお元気だろうか。
応援団には否定的な自分だがあの頃は別、いつも楽しく彼の応援を眺めていた……
古沢・池辺のバッテリー