これは昔からそうでネット時代になって目立つようになったんだろうけど、目先1試合の結果だけで一喜一憂する人が多すぎる。
監督は143試合、チーム事情によっては、それ以上を見据えてマネジメントしている。
確かにこの対極にあった監督も存在する。
岡田監督である。
彼は33-4ばかり取り沙汰されるため、短期決戦に弱いとされているが実際はその逆、短期決戦向きの監督なのだ。
後半失速した要因の1つは、いつも判で押したようなそれこそ無策継投で、リリーフを疲弊させていたこともある。
当時主戦捕手だった矢野さんは、それを痛感しているはずだ。
仮にその意識がなくとも、あれだけの偏執ぶりに日常的に接していれば、自然に後の行動に影響が現れるのが人間の性なのだ。
矢野監督の継投が
遅い傾向にあるのは否定しないが、
一方でそのことにも
想像を膨らませないと!
それと金村コーチのブルペン管理はお見事だよ。
岡田さんは解説でも馬鹿にしたような口調で継投の遅さを揶揄する。確かにThis gameでは的確な指摘だ。
が、少しでも長いイニングを投げられる先発投手の育成は、長期的にはチーム力を上げるし、勝ち味の薄い試合でリリーフを温存すれば、後の試合で勝ち星を拾う事につながる。
プロ野球を分かっていないのは、果たして誰なのか?
ブロガーは勿論全てふまえて、楽しんで矢野批判しているのだとは思う^^
が、あのいいねの塊はそれとは無縁のタイガースを鬱屈させる好まれざる空気に見えて仕方がない。
温故知新、ここでまた昔話。
タイガースの監督は当初は独自カラーが出る。これは中村勝広監督の時代からそうだ。
かつてこういうことがあった……
彼は甲子園の巨人戦2-2の同点で、好投の湯舟を8回で降板させ9回から久保をつぎ込み、結果彼が即打ち込まれ2-4で負けた。
この時の中村監督の談話はこうである。
「湯舟は160球以上すでに放っていた」
今なら当たり前だが当時の日本球界でこの着想は新しかった。
これを評価する風潮は皆無でマスコミとファンから袋だたきに遭った。
温厚でお人好しの彼はこれに抗することが出来ず後に春先寒風吹きすさぶ甲子園で中込伸を、延長200球近く放らせる事も平気な極めて鈍感な監督に変貌してしまった。既に手術歴のあった彼は、当然故障しその翌年から長いリハビリに入った。
矢野監督の継投は拙さもある一方で確固たるポリシーも感じる。
無責任なマスコミやファンに屈せず、意志を貫いて欲しい。
古いものを無批判に踏襲するだけでは未来は開かれない。
もがいているうちに、より良い回答が見つかるはずですよ
※こんな事を書くと熱烈な矢野ファンと思われるかも知れないが、派手なガッツポーズを始めむしろ懐疑的に見ていた人間だ。経過を追うにつれ彼の意図が掴めてきたので、つまらない揚げ足を取るのはやめようと思った次第である。
P.S. 7/27
延長戦を高野・飯田で凌ごうとする、
これは岡田さんには
絶対出来ない芸当ですよ。
鉄板も良いが、こういう試合はファンの記憶に一生残る!
黙っていれば岡田さん、星野さん、それぞれの良いところを
取り入れた名監督になるかもしれませんよ
7/29の記事に倣えば、残念ながらどんでんは公式のあてはめ
以外できない融通性のない監督、これまでのところ矢野監督は
未知数の投手を接戦で使う度胸のある、
方程式の解ける監督と言うことになります。
勿論5/8の神宮球場5-0の8回裏で福永投手を使い追いつかれるような、分かりやすい失敗も伴います。
あの試合は結局ジョンソン、ドリスもつぎ込みましたから非難が大きくなるのも理解できます。
が、それでもこれはどんでん型を更にシェープアップさせた未来型・矢野型投手リレーを構築するための仕方のないコストと考えた方が良いと思います。
7/30には浜地投手が勝利を拾いました。
若手投手は力を発揮しやすい環境にあります。
金村投手コーチのブルペン管理は優秀なようですし、投手を出来るだけ疲弊させない、多様な投手リレーが見られることを期待しています^^
方程式という言葉に固執していますが、これはマスコミが意味・中身のない濫用をしているからですw
どうせなら正しく使おうよ、野球ももっと楽しくなりますよ、という提案のつもりです^^
とにかくマスコミを含めThis gameのみに執着しすぎです。
もっと俯瞰的、ノンビリ気分で見た方が阪神タイガースは楽しめますし、最終的にはチームも強くすることにもつながるはずです。