【「Phoe~be」臨時休業中】Los Lobos 直系地元"パイセン"バンド!~♪ | Folk Rock Bar "Phoe~be" blog

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大阪ミナミ・アメ村の Music Bar「Folk Rock Bar "Phoe~be(フィービー)"」店主の日記?!

 9/17(fri.)~9/19(sun.)


引き続き、「Phoe~be」臨時休業中のレコード紹介です~♪

Thee Midniters/Self Titled


60's イーストLAの "顔役" 的チカーノ (メキシコ系アメリカ人)・ソウル/ガレージ・ロック・バンド「Thee Midniters」'65年デビュー・アルバム "Thee Midniters" USオリジナル・モノラルLP♪

地元イーストLA (チカーノの居住区) の直系後輩バンドにあたる「Los Lobos」"The Ride" ('04) や「Ry Cooder」のチカーノ・コミュニティをテーマにした "Chávez Ravine" ('05) と云った作品群で「Thee Midniters」の中心人物「William Garcia」こと「Little Willie G.」が客演していた流れで、今迄そのバンド名だけは何となく認識していたところ、目下大のお気に入り (おそらく今年の新譜私的No. 1!)「Los Lobos」'21年最新作 "Native Sons" (*当blog関連記事はこちら♪) 冒頭で、その「Thee Midniters」'66年ナンバー 'Love Special Delivery' のめちゃクールなカヴァー (YouTube公式音源はこちら♪) が収録されていたのがキッカケで無性に気になっていたらレコードがこちらへ寄って来てくれたようで(笑)、ラッキーにもその筋好き難関アイテム (タマは少ないし結構お高い... 爆!) でもある「Thee Midniters」のオリジナル・アルバムLP全4タイトル中3枚を、ここ直近で続けざまにGET出来たので此処で纏めて~♪



Their 1st album "Thee Midniters" back cover.



US original Mono LP ('65/Chattahoochee C-1001/CH-666).

♪~'Whittier Blvd.' (written by Thee Midniters)

Thee Midniters on this LP are William Garcia aka Little Willie G. (lead vocals), George Dominguez (lead guitar), Roy Marquez (rhythm guitar), Jimmy Espinoza (bass), George Salaza (drums), Ronny Figueroa (organ), Larry Rendon (tenor sax), Romeo Prado (trombone/trumpet).

「The Rolling Stones」2枚目のEP "Five by Five" ('64) 収録、シカゴ・ブルーズへのオマージュ・インスト・ナンバー '2120 South Michigan Avenue' (この曲名はあの "Chess Records" の住所ですね...) を下敷きに、彼ら「Thee Midniters」地元イーストLAのメイン・ストリート「ホイッティアー通り」と冠し改作、よりガレージ・ロック色濃くグルーヴィーである意味狂暴な爆音ナンバーに仕立てたバンドのテーマ曲!♪

♪~'Land Of Thousand Dances' (written by Chris Kenner)

「Wilson Pickett」をはじめ様々なヴァージョンでおなじみ、このダンスR&B名曲(邦題「ダンス天国」)録音は、有名な「Pickett」より実に「Thee Midniters」の方が先なんだとか?!荒々しいガレージR&Bサウンドが超カッケェ~っすね!

♪~'That's All' (written by Alan Brandt- Bob Haymes)

↑リンクのガレージ・ロック的ナンバーから一転して、「Nat King Cole」'53年のムーディーなナンバーを甘くとろけるようなチカーノ・ソウル仕立てでしっとり聴かせるのも彼らの持ち味... 唄に演奏めちゃめちゃウマい~!バー・バンド叩き上げ感ハンパ無いよなぁ~!

Thee Midniters/Unlimited

「Thee Midniters」'67年3作目 "Unlimited" LP~♪
本作も爆音グルーヴィーなガレージR&R/R&Bと、甘くとろけるようなチカーノ流儀の本格的極上ソウル・サウンドとの2本立て仕様の持ち味を突き詰めた内容...


back cover of “Unlimited” LP.


US original LP ('67/Whittier WS-5001).

♪~'Everybody Needs Somebody To Love' (written by Bert Berns- Solomon Burke- Jerry Wexler)

世代的には「The Blues Brothers」ヴァージョンで最初に知った「Solomon Burke」'64年R&Bナンバー!♪
イーストLAのクラブのフロアをゴキゲンに揺らしていたのが窺えますね!

♪~'Dreaming Casually' (written by William Garcia- Larry Rendon)

初期は基本カヴァーが中心の構成でしたが、本作ではメンバー作のオリジナル・ナンバーの比率が増え、この曲あたりは彼らのチカーノ・ソウル・サイドの真骨頂でしょうね!最&高!!!

Thee Midniters/Giants

「Thee Midniters」オリジナル・アルバムとしては最終作となる '69年4作目 "Giants" LPは、実に今年のレコハン最高値GETでした...
今回入手出来た3枚のうち本作を最初にGETしてその抜群の内容に大満足しつつ、ほかのアルバムを色々調べると何やら本作収録曲は過去作品群収録曲とかなりダブっており、それらが果たして再録音(or 再収録)ヴァージョンなのか不明でしたが、どうやら新メンバー「Al Anaya (vo)」を迎え録音した新曲以外は過去の既発音源で占められた変則的内容、とのコト...


back cover of “Giants” LP.


US original LP ('69/Whittier WS 5002).

♪~'Love Special Delivery' (written by Thee Midniters)

本作に既発楽曲が多々収録されているコトにより、奇しくも「Thee Midniters」を聴くうえで目下の目当てだった「Los Lobos」最新作冒頭カヴァーのオリジナル・ヴァージョンがアナログLPでバッチリ聴けたのは兎に角感激!^^♪
このオリジナル・ヴァージョンを聴くと、若き日の「Los Lobos」の「Cesar Rosas」('54年生まれなので、この '66年楽曲発売時は12歳...) が如何に彼らにゾッコンだったのが判りますね!ホンマそのまんまやし!加えて「Thee Midniters」のチカーノ・ソウル・サイドでのヴォーカル・スタイルは概して「Cesar Rosas」のソレに受け継がれているように強く感じますね!そりゃ地元にウマい先輩が居れば、その影響力は計り知れないでしょうしね!

♪~'Walk On By' (written by Burt Bacharach- Hal David)

本作で新録音だった「Burt Bacharach」名曲のチカーノ・ソウル仕立てインスト・カヴァー!♪

♪~'Going Out Of My Head' (written by Teddy Randazzo- Bobby Weinstein)

もう1曲の本作新録音で、新メンバー「Al Anaya (vo)」をフィーチャーしたR&Bヴォーカル・グループ「Little Anthony & The Imperials」'64年ナンバーのカヴァー♪

それにしても、これら「Thee Midniters」USオリジナルLPは、60's プレスの米盤らしいゴツい音像が迫力満点!モノによってスリキズ起因のプチノイズが少々入ろうが何のその!カンケー無く楽しめるよなぁ~!

あと「Thee Midniters」オリジナルLPは、先リンク「Los Lobos」最新作で冒頭カヴァーされた 'Love Special Delivery' を冠した '66年2作目 (Whittier WS-5000) を残すのみ... なかなかハードル高そうですが、こうなりゃもう揃えるしかないw!

そして、「Thee Midniters」の発売アイテムを調べるなか、日本独自編集でかなりスグレモノ内容の2CDコンピレーションが存在するのを知り併せて即オーダー!↓

Thee Midniters/Whittier Blvd. And Dreaming Casually

JPN exclusively issue 2CDs compilation ('18/Oldays ODR6732-33).
彼らのシングルのみリリースのナンバーも多々含み、ガレージR&R/R&Bサイド21曲 (CD1) とチカーノ・ソウル・サイド20曲 (CD2) と彼らの特性を振り分けてドド~ンと収録した "ザ・徳用仕様"!聴き応えたっぷり~!すっかりアナログLP中心のリスナーになってますが、やっぱCDはCDで好いモンです~!^^♪
このCD定価安い (税抜1500円!) のに音質良いし、体裁もかなりしっかりしていて、めちゃめちゃ詳しいライナーノーツ (by 「ジミー益子」氏) が封入、数少ない日本語での「Thee Midniters」文献として貴重でしょうね!当blog記事でも参考にさせて頂きました...

今回は長尺でしたね... (笑)

では、次回も何某レコード紹介しますね~♪

Folk Rock Bar "Phoe~be"
♪店舗情報 (Shop Information)♪
*大阪府への緊急事態宣言期間(~9/30 thu.)は、引き続き「Phoe~be」臨時休業とさせて頂きます。
よろしくお願いします。
営業再開は改めてお知らせします。